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ゴルフスイング

飛太郎

ゴルフの生命線!股関節の重要性をあなたは知っていますか?

こんにちは! 飛太郎です。

皆さんは、股関節のチカラ、どのくらい理解されていますか?

そしてゴルフスイングにおいて、股関節が大事だとは常々言われていますが、「なぜ・どのような意味で」大事か、ご存知でしょうか?

これらを知っておくと、実はスイングで抱える問題や悩みのすっごく大きな部分が解消します。

今回はそんな股関節と、スイングについての重要なお話です♪

その可動域、人体の関節ランキング第2位!

意外とクライアントさんの中でも、股関節や骨盤というものがどういった形状で、どういった動きをするかご存知ない方が多いです。

漠然と「大事な部分だと思う」ってレベルなんですね、返ってくる回答で多いのが。

ゴルフスイングに限らず人体の活動において、股関節の動きは必要不可欠なほどに重要な部位です。

そして実はコレ、あまり知られてないことなんですが、股関節は人体の関節の中で、肩関節に次いで第2位の可動域を誇ります!

写真をご覧いただければおわかりかと思いますが、さながらボールベアリングのような状態で、骨盤と大腿骨がつながっています。

骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)に、大腿骨頭(だいたいこつとう)がドッキングしている状態ですね。

この図をある程度記憶しておくと、実際のスイング時に身体の動きをトレースしたり、イメージングしたりする際にちょっと役立ちますよ。

よく骨盤と股関節を混同してしまっている方を見かけますが、あくまでも稼働するのはこの股関節です。

骨盤という「ベース」から股関節が生えてる、といった感じでしょうか。

練習場で、もしも教え魔さんから「骨盤をもっと上手く使わなきゃ!」と言われたら、「あ、股関節ですよね?」と言い直してあげると良いでしょう(笑)。

まぁ蛇足はそこそこにしておいて、この股関節がどんな動きをするかをご説明させていただきます!

縦・横・斜めに変幻自在!ここを使わずしてどこを使う?

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人体における関節ランキング第2位に位置するだけあって、股関節の働きは多岐にわたります。

普段僕らは、その恩恵を無意識に受けて、あらゆる動作をフレキシブルに行えているんです。

さて、ここで股関節がどのように動くものかについてお話ししてから、最後の段落、ゴルフスイングへどのように活かせるかという結論に向かいますね。

1.伸展・屈曲:縦方向、上下動の働き。
2.外転・内転:横方向、左右の働き。
3.外旋・内旋:斜め方向、捻じれの働き。

大別するだけでも、この6種類の動きを可能としています。

それゆえに、ゴルフに限らずあらゆる動きにおいて股関節がいかに重要か、漠然とでもご理解いただけるのではないでしょうか?

では、最後の本題に行きます。

この重要な関節、「可動域が大きいから、バンバン使いましょう!」って、そういう訳ではないんです。

「活用する動き」と「抑える動き」を上手く使いましょう!

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以前、「動かさないことの重要性」という記事でもご紹介しましたが、フレキシブルに動く関節だからといって、最大限に使いましょう、ということではないんです。

先の記事では動画を引用しましたが、今回は同じ石川遼選手のトップから切り返しに移るシーンを、写真で掲載します。

股関節に注目していただければおわかりかと思いますが、右股関節の「外旋(斜め外側に捻れる動き)」は、それほど大きくはありません。

そして、それ以外の伸展・屈曲、外転・内転運動はほとんどと言っていいほど、行われていません。

ここで重要なのは、「活用する動き」と「抑える動き」を上手く活用するという点。

例えば、このトップの位置で股関節を伸展(上方向へ伸び上がる動き)させてしまうと、連動して膝も伸びようと働き、前傾角度は起き上がってしまいます。

そしてさらに、外転(横方向への動き、この場合は右)させてしまうと、完全にスウェーの動きへとつながる訳です。

ですから、股関節の持つ可動域において縦と横の動きを抑え、外旋・内旋という「捻じれ」の動きだけに集中させてあげることがとても大切になってきます。

そこで生まれるロジックこそが「ヒップターンでスイングしろ」というものなんですね。

お尻の筋肉を動かすからヒップターン、という訳ではなく、股関節を外旋・内旋させた結果として、お尻の動きが発生するという表裏一体のものなんです。

このヒップターンもそうですが、スイングセオリーやレッスン用語って単純にロジックだけを投げ掛けられると、とても難しく感じちゃいますよね。

でもこうして「何が? どうなって? どうなる?」と分解すると、案外わかりやすくなると思います。

あれ? そんなの飛太郎だけ?(笑)

今日から股関節を上手く使って、身体に無理なアクションをさせずに、楽に飛ばしてみてください♪

それではまた! 飛太郎でした。