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ゴルフクラブ

koji

当たり前を疑ってみる!?~クラブの番手表示はもう意味がない!~

世の中には当たり前と思って、何の疑いもなく“そういうもの”と認識していることがたくさんあると思います。

ゴルフに関しても同じことが言えるでしょう。

今回はクラブの番手表示について考えてみました。

ウッドの番手表示とロフト表示

ドライバー、スプーン、バフィー、クリーク等をまとめてウッドと言います。

かつては、ドライバー、スプーン、バフィ、クリーク等のクラブが木でできていたことからウッドと言われるようになりました。

クラブのソールには、スプーンの場合「3」という番手表示と、「15度」等といったロフト表示がされている場合が多いです(番手表示がないクラブもありますが)。

スプーン、クリーク等のフェアウェイウッドには番手表示とロフト表示が併記されている場合が多いですが、ドライバーはほぼロフト表示のみで、「1」といった番手表示は皆無と言っていいでしょう。

ドライバーは1番ウッドなのですが、ドライバーについては番手表示よりロフト表示に意味を持っていると言えます。

とは言ってもフェアウェイウッドもロフトのほうが意味を持つのはドライバーと同じです。

ウッドの番手表示は、必要ですかね?

ユーティリティの番手は伝わらない!?

テレビでゴルフ中継を見ていると、ラウンドレポーターが選手のクラブを伝えるシーンがあります。

“〇〇選手は8番アイアンを持っています”

“5番のユーティリティを抜きました”

アイアンならば番手を言われても大体距離がイメージできますが、3番ユーティリティとか5番ユーティリティ等と言われると、ロフトが何度で大体どのくらい飛ばすためのクラブなのか、全然イメージが湧きません。

これって私だけでしょうか?

ユーティリティはゴルフの歴史の中では新しいジャンルのクラブなので、ロフト表示と番手表示がリンクしてない状態のまま浸透したからではないでしょうか。

また、メーカーによって番手とロフトがバラバラなことも距離がピンとこない理由のひとつでしょう。

アイアンこそロフト表示にしたほうがいい!

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今流行りの飛び系アイアン。

「7番アイアンで190ヤード」と言った広告コピーが見受けられます。

あるメーカーの飛び系アイアンの7番のロフトを調べると、“26度”でした。

一昔前の5番アイアンのロフトと同じです。

そりゃ、ロフトを立てると飛びますよ。

かつての5番アイアンの番手表示を「5」から「7」に変えただけという見方もできます。

ロフト26度のクラブで190ヤードを飛ばすことはそれほどスゴいこととは感じませんが、7番で190ヤードを飛ばすというとかなり飛距離が出ているように感じます。

であれば26度のアイアンに「P」と表示したら、“ピッチングウェッジで190ヤード飛ぶ!”とも言えてしまい、「7」とか「P」の表示自体意味を持たないことになってしまいます。

結局のところ…

クラブの番手表示自体もう必要ないんじゃないかと、私は思います。

番手が書いてあっても、ゴルファーはロフトが何度であるかを少なからず気にするわけです。

ウェッジが典型で、50度、52度、56度、58度といったロフトをゴルファーは最重要視しています。

市販されている単品ウェッジには「AW」や「SW」といった番手表示はほとんど刻印されていません。

アイアンセットもウェッジに倣(なら)い、ロフト表示にすればいいのではないでしょうか。

ユーティリティも番手表示自体が意味をなさず、ロフトのみの表記で何ら不便はないと思います。

番手表示がなくなれば、“何番で何ヤード飛んだ”というナンセンスなアピールもなくなるでしょう。