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ゴルフコース・練習場

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メガソーラー? 農地? 転用されるゴルフ場は何になる?

以前にも、ゴルフ場が減少していることや、ゴルフ人口、ゴルフ市場が縮小していることはお伝えさせてもらいました。

もちろん、閉鎖していくゴルフ場は、赤字経営で利益が出ないゴルフ場がほとんどですが、閉鎖したゴルフ場は今どうなっているのでしょう?

あの広い敷地を何かに使っているんでしょうか?

ゴルフ場の減少については、以下の記事を参照してください。

ゴルフ場として復活

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倒産または、転売されてゴルフ場の土地ってどんな形で利用されているんでしょうか? そもそも利用されていのか疑問ですよね。

以前はゴルフ場が倒産する場合は、預託金という債務をなくし、ゴルフ場名を変更し別法人が経営するゴルフ場として復活するパターンが定説でした。

ただ、平均客単価が1万円前後の現状では、年間来場4万人でも、売り上げは4億円。

1度倒産し、ゴルフ場として再開しても経営自体をよほど効率化しない限り、大きな利益を出すことは難しいのが現状です。

そこで現在は、ゴルフ場として再スタートさせるよりも別の目的で転売されるケースが多くなっています。

メガソーラーへの転用が主流に

近年ではメガソーラーへの転用が主流になってきました。

もともとゴルフ場は日当りが良く、広大な敷地なので、メガソーラーへの転用にもってこいの土地でした。

メガソーラーへの転用を目的として、赤字経営のゴルフ場がいろいろな会社に転売されました。

しかし、メガソーラーへの転用目的でゴルフ場が売られても転用がうまくいっていないのが実状です。

原因は大きくこの3つ:

◆ゴルフ場メンバー、近隣住民の反対
ゴルフ場の土地を所有している地主や工事の際に影響がある近隣住民を説得することができず、着工ができない状況が続いています。  

◆電力会社の認可が下りない
電力会社は認可を下ろしたら、発電した分を買い取らないといけません。それは電力会社からすると、自分たちの利益を減らす行為です。だから、なかなか認可が下りないと言われています。

◆売電価格の下落
売電単価が下がった中で、ゴルフ場経営会社は用地転用しても利益を出すことが難しくなるので、転用に踏み切れない状態が続いています。

上記のように、ゴルフ場を転用しようと思って購入しても、転用がうまくいっていないのが実状です。

転用がうまく行かず、雑草地帯になってしまっているゴルフ場が日本全国各地でにあるとか・・・。

他の転用も

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メガソーラーへの転用が現状難しい面もあり、他の目的へ用地転用が模索されています。

◆産業廃棄物処理場
◆大型基地
◆大規模農場
◆工事の残土置き場

いずれの利用方法でも近隣住民の反対があり、難航しているようです。

せっかくのゴルフ場が廃墟のようになっても悲しいので、生まれ変わって僕らの生活に貢献してくれるといいですね。