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もーりー

“風はきまぐれ” 上手にお付き合いをしてみませんか!

雨、気温、湿度…。

いろんな気象条件の中で一番ゴルフに影響を与えるのはズバリ“風”だと思う次第です。

ハザード、自然、気象条件の中で…

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ゴルフはさまざまな自然と対峙しなければならないスポーツです。

フェアウェイの両サイドに生い茂るラフにはじまり、バンカーや池のような人工的なハザードや、年を経るごとにその姿を変えていく樹木たち。

雨が降ればコンディションが変わり、また気温、標高、湿度によってボールの飛び方も変わってきます。

そんななかで、私がゴルフにものすごく影響を与え、難しくさせていると思っているものがありまして。

それは“風”なんです。

雨のほうが影響大のような気がするんですが、間違いなく風です。

風はきまぐれ

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どうして風がゴルフを難しくするのか。

それは風が“きまぐれ”だからなんてすね。

きまぐれってどういうことなのか。

例えばティーショットを打つときに雨が降りだしたら、そのホールが終わるまでは状況は変わらないですよね。

ティーショットは雨、セカンドショットでは降らずにアプローチでまた雨、パットの時はまた降らない、なんてことは普通ではまずありえないですよね。

ところが、風の場合はそれがあり得る、しかもそんな時のほうが多かもしれません。

パー3で、向かい風だと思ってひとつ長い番手のクラブで打とうとした瞬間に、風向きが変わって追い風になったとか。

ピンフラッグが右から左になびいてるので、やや右目を狙ったら、上空は逆の風が吹いていてボールはそのまま右に流され、入れてはいけないバンカーに入ってしまったとか。

そういう経験は、皆さん多少なりともお持ちではないでしょうか。

そうなんです。風だけは他の気象条件と違って、刻一刻とめまぐるしく変化するんですね。

それに、体感ではあまり感じない微風でも、小さなゴルフボールには大きな曲がりを誘発させるかもしれないから、判断が難しいんですね。

風を読むというのはプロゴルファーでも難しいようで、ゴルフ番組なんかを見ていても、ボールのライと同じか、それ以上に風を気にしている場面をよく見かける気がします。

風と向き合いリスクを最小限にする

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それではどうやって風を読めばいいのでしょうか。

結論からいうと、100%読むのは不可能です。

極端にいうと、ボールを打った後で風向きが変わったり突風が吹いたりされたら、事前に予測なんてできっこないに決まってますから。

基本的に、風を読み切るとか攻略するというよりは、リスクを最小限に抑えるためにどうするかを考えるべきだと思うんですね。

消極的かもしれませんが、相手(風)は手に負えないくらいとても気まぐれだから、仕方ありません。

風を支配するのではなく、風と上手く向き合えるくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。

風と向き合うために

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風と向き合いリスクを最小限にするためにはどうしたらいいのか、いくつか具体的に説明してみましょう。

①より絞りこんだマネージメント

風が強いと感じたら、普段よりも狙いを絞りこむといいでしょう。例えばパー3の場合はピンの位置に関わらず、とにかくグリーン中央を狙うという具合に。

②低い球

風の影響を受けにくいのは圧倒的に低い弾道の球です。クラブの番手が長いほうが弾道は低くなるので、クラブを一番手上げて(例えば8番の距離なら7番を持ち)、クラブを短く握って打てば、同じ距離でも風の影響を受けにくくなります。

③風にぶつける

風とケンカさせるとも言いますね。要は風向きと逆の球筋を打つことで方向が相殺されて、結果狙った方向に球を運べるというものです。右から左に風が吹いているなら、右利きの場合ならフェードの球筋で打つというイメージですね。

反対に風と同じ方向の球筋を打つ、風に乗せるというやつですが、これはプロゴルファーが飛距離を稼ぐときに使ったりもしますが、アマチュアはやらないほうがいいでしょう。

特に、右から左への風に乗せてドローの球筋を打とうもんなら、そのまま風に流されてOBゾーンへ…といった大ケガにつながります!

上手に“お付き合い”してみましょう

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何度も言いますが“風はきまぐれ”です。

風を読みきろう、攻略しようとすればするほどドツボにはまります。

大切なパートナーと生活するように、上手に向き合い、お付き合いをしてみましょう。

最後に、まだまだドローやフェードを打ち分けられないという方、球筋を打ち分けられなくても大丈夫です。

右から左に風が吹いているなら目標地点より右に、左から右に吹いているなら逆に左にボールを打ち出してみてください。

上手にお付き合いできたら、その風がボールを目標地点に運んでくれるはずですよ♪