Gride

ゴルフコース・練習場

PAR RUSH 01

東京都「桜ヶ丘カントリークラブ」"隠れ名門コース”を紹介するシリーズ!第21回

久しぶりに隠れ名門コースを紹介するシリーズですが、今回は東京都内にある「桜ヶ丘カントリークラブ」をご紹介します。

クラブの開場は1960年です。設計者は赤星四郎で、多摩丘陵の地形を使った飽きない18ホールとなっています。

このコースは京王電鉄のグループ会社が経営を行っており、クラブハウスを入った感じは名門コースの雰囲気が漂っています!

※赤星四郎設計コース…箱根CC、本厚木CC、芥屋GC、あつまる阿蘇赤水GC等々。

クラブハウスは高い丘の上にあり、眼下には街並が望め、眺めも素晴らしい!

クラブハウスの大きな窓からは、眼下に府中の街並みや東京競馬場、遠くには新宿の高層ビル群なども見え、これから待ち受けている桜ヶ丘CCの難しさとは別格の素晴らしい景観を見せてくれます!

また、コースからは場所によって丹沢連山、富士山なども見ることができて、風景を楽しみながらラウンドすることができます。

レストランで食事をしているゴルファーは、明らかに桜ヶ丘のメンバー? と感じる老齢の方も多く、このクラブの歴史と風格を感じることができました。

コースは、稲城市と多摩市にまたがる多摩丘陵にあります…

多摩丘陵というその名の通り、コースは結構アップダウンがあります。

クラブハウスが比較的高台にあるために、アウト・インともにスタートホールは打ち下ろしになります。

その後は、打ち上げと打ち下ろしを繰り返して、クラブハウスに戻ってきます。

以前は2グリーンだったようですが、改造して1グリーンにしたため、グリーンがとても大きく、さらに傾斜がきつく2段グリーンだったりと、乗っても安心できず、常に3パットと隣り合わせのグリーンです。

この日のグリーンの速さは10.0フィートで、とても速く難しいコンディションでした。

桜ヶ丘CCはアウトとインでコースの難しさがまったく違います。

まず、そのコースの全長はレギュラーティーで6367ヤードですが、OUTは3061ヤードなのに対してインは3306ヤードと、約240ヤードも長くなります。

また、グリーンの攻略もコース攻略の重要なポイントになっています。

まずはアウトコースからご紹介しましょう!

OUTコースは約3000ヤードと比較的短いので、ショットの正確性を間違えなければ、大叩きすることは少ないと思います。

ただし、短いだけにグリーンをバンカーが取り囲み、グリーンを狙う距離感を試されます!

各ホールのハンディキャップ(HD)だけを見れば、2番のミドル(パー4)、4番のロング(パー5)、最終9番のロングがHD1、HD3、HD5になります。

まず、3番のミドルは距離は331ヤードと短めですが、緩く右にドッグレッグしながらグリーンに打ち上げて行き、左右の手前に大きなバンカーが口を開けていて、ドライバー、セカンド(2打目)ともに正確な距離感が求められます。

また、グリーンは傾斜がきついので、パットにも神経を使います。

4番のロングは507ヤードと距離はそこそこですが、ドライバーはやや打ち上げで左はOBのため、神経を使います。

グリーン手前はバンカーがやはり口を開けており、このホールはグリーンが横長の2段グリーンで、ピン位置によっては乗せる位置に注意が必要です。

最後の9番ロングは、ティーグラウンドの前に壁のようにフェアウェイがあり、ティーショットを相当な打ち上げの狭いフェアウェイに落とさなければなりません。

距離よりも方向性重視のティーショットが求められます。

また、グリーンは奥に2段で下がっていますので、3打目の距離感が重要です!

一方、インコースは…

インコースは打ち下ろしの417ヤードのミドルで始まります。

フェアウェイの左側に崖が迫り出しており、右に落とさないように狭いフェアウェイに方向性重視のティーショットで打っていきましょう。

無理せずに3打目勝負もあると思います。

HDとしては、13番ロングがHD2、12番ミドルがHD4ですが、パーを取ることを考えると、12番の412ヤードのミドルが難しいと思います。

412ヤードの距離でグリーンまでずっと上りなので、ナイスショットしても2打目は相当距離が残ります。

手前から寄せワンも選択肢です。

13番のHD2のロングはフェアウェイが丘のように立ちはだかって、セカンドではフェアウェイの壁しか見えませんので、キャディさんが示す方向だけを頼りにセカンドを打ちます。

ナイスショットを打てればフェアウェイからの3打目はさほど難しくはないでしょう!

最後の18番のミドルは距離がある上に、セカンドが砲台グリーンへのショットになりますので難度は高いホールでしょう!

グリーンは、見た目は傾斜は感じませんが、微妙なアンジュレーションがあり、注意が必要です。

丘陵コースならではの打ち下ろし、打ち上げがきついホールを攻略するのがポイント…

写真は、アウトの紹介で書いた9番ロングのティーグラウンドからの景色です!

目の前のフェアウェイの幅に真っ直ぐに打って行かないと、左右はトラブルになります。

このように、丘陵コース特有のアップダウンがきついホールがありますので、基本的に平らなライで打つことは、ティーグラウンド以外ではほとんどありません!

したがって、傾斜地でのショットを覚悟してボールの曲がりを考えながらショットすることがポイントになります!

インコースは距離がありますが、決して欲張らずにボールをピンポイントに運ぶこと、そして「攻めるホール」と「守るホール」を明確にして臨みましょう!

ショットの方向性と、グリーンのタッチがスコアの成否を分けると思います。

ぜひ、チャレンジしてください。

練習場はほぼ敷地内ですが、京王桜ヶ丘ゴルフ練習場という独立した練習場です…

桜ヶ丘CCの敷地内に桜ヶ丘ゴルフ練習場があります。

この練習場は桜ヶ丘でラウンドする方はもちろんですが、外から練習のために来るお客さんのための練習場でもあるので、普通の練習場の雰囲気です!

1階と2階の打席があり、普通の練習場のマットと自動ティーアップの機械が各打席に備えられています。

ボールは明らかに飛ばないと感じました。

このボールで飛ばすことを考えると、朝からフォームを崩すことになりかねないので注意が必要です!

付録。小さいながらもアプローチ練習場もあります…

アウトスタートの脇に練習グリーンがあり、その側にバンカー練習もできるアプローチ練習場が備えられれてます。

グリーンの速さは練習グリーンの速さとほぼ同一のように感じましたので、アプローチには最適の練習場だと思いますよ!

この日は桜ヶ丘CCの女子研修会のメンバーが練習していて、ピタピタと寄せていました(汗)。上手い!

桜ヶ丘カントリークラブ
東京都多摩市連光寺2985番地
(最寄高速道路)中央自動車道稲城