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野村タケオ

ゴルフマン【第30話】待ってんのか〜!

木曜日のお楽しみ、ゴルフマンの第30話です!

おねだりしてくる人っていますよね〜。

【第30話】待ってんのか〜!

実は僕はオッケーを出すのが苦手なんですよ。

オッケー出すのに得意も苦手もあるのか? って言われそうですが、実際に苦手なんだから仕方ない。

どのくらいの距離でオッケーすればいいのかがイマイチ分からないから、なかなか言い出せないんですよ。

例えばね、20センチくらいに寄ったとしたら、そりゃ僕だって「オッケー!」って堂々と言えますよ。

だけど50〜60センチとかになると、オッケー出したほうがいいのか出さない方がいいのか分からなくなっちゃう。

だってそんなの確実に入るって保証ないでしょ?

しかもそれが曲がるラインだったり、けっこう下りのラインだったら、なおのこと入る保証なんてない。

「いやいやそんなこと考えずに、オッケーしちゃえば良いんだよ」なんて言われそうですが、ダメなのよね〜。

例えば、その人が「これは楽に入るだろ!」って思ってる距離で僕がオッケー出さないと「なんだよオッケーじゃないのかよ、ケチだな〜」って思われちゃうような気がするし、逆に「ムムッ、これは意外と難しいな〜」って思ってる距離にオッケー出しちゃったら、なんか失礼な気もするし・・・。

「えっ! オッケー? ラッキー!」なんて喜びながらサッサと拾っちゃう人ももいますけどね(笑)。

だから、こっちがオッケーとか言わなくても勝手にヒョイって拾っちゃう人のほうが気が楽です。

しかしパットってのは難しいもんです。

よく「パットイズマネー」なんて言いますが、どんなにドライバーで飛ばそうが、アイアンでビターっと寄せようが、パットが入らないと良いスコアにはならないわけです。

特にプロにとっては、たったの一打で賞金が何百万も変わったりするわけで、そりゃ緊張で手が動かなくなったりする人がいるのもよーく分かります。

アマチュアだって、ショットは上手いのにパットになったとたんに、まったく入らない人っているもんね。

僕が競技で一緒にラウンドした人もパットで手が動かない人みたいで、オッケーくらいの距離でもチョロっと外しちゃう。

長尺パターを使ってたんだけど、それでもイマイチ入らない・・・。

ショットは本当に上手いんだけど、パットが入らないから残念ながら予選落ち。

で、次の年の競技のときもたまたまその人と同組になったんです。

なんとその時は左右どちらでも打てるパターを使って、パットの距離とかラインによって左で打ったりしてました。

それでも結局入らないんだけどね・・・。

あーパット怖いわ〜。