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野村タケオ

ゴルフなヒトビト その11「チェックするヒト」

1から10まで声に出してチェックしないと気がすまない人がいるもんです。

チェックするヒト

ゴルフほどいろんなレッスン書があるスポーツってのはないんじゃないでしょうか?

それほどゴルフのスイングってのはけっこう複雑で難しいということになるのかもしれませんね。

簡単に上げて下ろすだけで真っ直ぐ飛ぶのなら楽なのですが、なかなかそういうわけにもいかないわけで、ついついレッスン書やゴルフ雑誌なんかに助けを求めるわけです。

しかし、雑誌なんかではいろんなプロやプロコーチがさまざまなレッスンをしているわけで、いろいろ読めば読むほど何を信じれば良いのか分からなくなりがち。

スタンスがどうで、テークバックでのフェースの向きがこうで、トップでの手首の角度がどうとか、切り返しはどこからやるのかとか・・・。

練習場でいろんなことをチェックしたりするのは良いでしょうが、ラウンドでそんなことを考え始めたらまともにスイングできなくなっちゃいます。

ボクはせいぜいラウンド中は1つか2つだけ気をつけることを考えていますが、それすら途中で忘れちゃったりする。

理想は練習場ではいろいろと考えて、ラウンドでは何も考えすにスッと振れるってのがいいんですけどね~。

しかしね、ラウンド中でもすべてのショットでたくさんのことををチェックしながらラウンドする人がいるんですよ。

それが「チェックするヒト」。

とにかくチェックポイントが多い。

それこそグリップからフィニッシュまで十数個のチェックポイントがある。

それをいちいち小声で「グリップユルユル」「右手は下から」「両脇締める」・・・なんてやるわけですよ。

その儀式が終わってからやっとテークバックに入るわけですから、半端なくプレーが遅くなっちゃう。

しかもチェックの途中でひとつでも抜けちゃったりすると、最初からチェックのやり直しだからね・・・。

あまりにもチェックポイントが多いから覚えきれなくて、右手の甲とかグローブ、帽子のツバの下なんかに書いてる人もいるんですよ。

そしてそれを見ながらひとつひとつチェックしていく。

ボクが見た中で一番凄かった人はドライバーのクラウン部分にビッシリとチェックポイントをマジックで書いてた人。

「書いておかないと忘れちゃうんだよね~」って言っていましたが、それ以前にボクなら気になって構えられないような気がするんですが・・・。

そういうゴルフが「チェックするヒト」には普通なんでしょうが、ボクはもうちょっと気楽にラウンドしたいな~。