Gride

gettyimages/697432720
getty

ライフスタイル

こせきよういち

全米オープンのベストショット ~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#26

松山英樹が2位に輝いた、というよりも2位に涙をのんだ全米オープン。いまだにその余韻が抜けないというファンもいることでしょう。

そこで今回は、豪州PGAのオフィシャルサイトが選定した「2017全米オープン トップ10ショット」(その動画は、最後の段落にシェアしてあります)をもとに、今大会のベストショットを振り返って、もう一度、全米オープンの興奮に浸ってみたいと思います。

第3位:松山英樹のバックスピン・イーグル

上記、豪州PGAが選んだ「トップ10ショット」の第3位に挙げられているのは、松山英樹が第1ラウンドの15番ホール(10番スタート)で見せたイーグルでした。

この日の松山はノーバーディ(1イーグル、4ボギー)の74のラウンド。結局、このオーバーパーが優勝争いに最後まで響く結果になってしまいました。

それにしても、この一打は見事なバックスピンです。

ところで、「バックスピン」と聞いて一番に思い浮かべるのが、昨年の米ツアー競技「ザ・バークレイズ」、第2ラウンドの17番ホール(パー3)で放たれたケビン・ナのバンカーショットです。

打ち出された瞬間は、いわゆる“ホームラン”かと思われたました。実際、ボールはグリーン奥の深いラフの中に飛び込んだのですから、狙った距離ではなかったのでしょう。

ところが……。


驚愕 \(◎o◎)/!のバックスピン動画はコチラ

第2位:ジャスティン・トーマスの90度ターン・パッティング

優勝は逃しましたが、ジャスティン・トーマスは今大会の主役のひとりでした。

最終順位は前日の2位から9位タイまで下げてしまいましたが、第3ラウンドにマークした63(9アンダー)は、メジャートーナメントのベストスコア(タイ記録)。

また、9アンダーは全米オープンの最多アンダーパーの新記録となりました。

とにかくこの日のトーマスは飛んで(第3ラウンドの平均飛距離は322.7ヤード)、曲がらず、パットも好調(25パット)という“手の付けられない”状態でした。

本人も「ゾーンに入っていた」と振り返る、この日のトーマスを象徴するプレーが上の動画です。

このパッティングラインを読み、正確にアジャストできるとは……。まさに神業です。


で、思い出したのが、下記リンク先の映像。ただしこちらは、ダークな神業です。

第1位:ヘンリック・ステンソンのスラムダンク

上記、豪州PGAが選定した今年の全米オープンのナンバー1ショットは、第1ラウンドの11番ホールでのヘンリック・ステンソンのイーグル(上ベスト10動画の3分42秒から)。

ボールが直接カップインするスラムダンク・ショットでした。

ステンソンらしいパワフルな、素晴らしいスーパーショットですが、残念ながら彼は予選落ちに終わっています。

ダンクでのカップインは、1シーズンに何度か見られます。

今季米ツアーでも、2月のジェネシス・オープンの第2ラウンドで、キャメロン・トリンガーリが「ガシャン!」と直接放り込んでいます(下記リンク先に動画があります)。

ところで、豪州PGAだけでなく、欧州ツアーなども今大会のベスト10ショットを選んでいますが、いずれも優勝したブルックス・ケプカのプレーが選ばれていません。

ケプカは素晴らしいスコアで優勝しましたが、記憶に強く残るプレーがなかったのは、ちょっと残念です。