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野村タケオ

ゴルフマン【第23話】ポジティブシンキング

木曜のお楽しみ、ゴルフマンの23話です。

常に前向きに考えればゴルフは上手くいくかも・・・?

【第23話】ポジティブシンキング

ゴルフはメンタルなスポーツだなんて言われますが、本当に気持ちひとつや、言葉ひとつでも結果が変わったりします。

仲間とワイワイ気楽に楽しいラウンドをしている時は、いつもそこそこ良いスコアが出ていても、いざ競技となって、緊張したゴルフになったとたんに普段は出ないようなミスショットをしてしまったりするもんです。

力を抜かなきゃと思えば思うほど、逆に力がどんどん入ったりするしね。

左がOBだから絶対打っちゃダメ!と思うと、不思議と引っ掛けてボールはOBゾーンに行ってしまうんだよね〜。

池越えだってそうです。

たった60ヤードさえ打てれば池を越える、しかも持ってるクラブは9番アイアン、だから普通に打てば池くらいは楽々越えるわけで、そこに池があることなんて気にしなきゃ良いのに、なんだか気になっちゃって結局は大ダフリして池ポチャ・・・よく見る光景ですな。

こうやって文章に書くと本当にアホらしいな〜と思うわけですが、実際はラウンド中にそういうことをたくさんやっちゃってるわけです。

石川遼プロがまだ日本でプレーしている時の話です。

彼はどんな厳しいところにピンがあってもガンガンピンを狙っていくスタイルで、僕らをワクワクさせてくれましたが、その時にインタビューかなんかで「なぜそんなに攻められるのか?」みたいなことを聞かれていて、その時の彼の答えが「ミスしても死ぬわけじゃないし」みたいなことを言っていました。

うろ覚えなので多少違う部分があるかもしれませんが、それを聞いて僕も確かにそりゃそうだなと思ったもんです。

だってミスして池ポチャしたって仕事がなくなるわけでも、借金を背負うわけでも、家庭崩壊するわけでもないんだからね。

せいぜい「あーまだ新しい1球600円のボールが〜」くらいのもんです。

でもね、いざコースに出た時に「死ぬわけじゃないし」って思っても、やっぱOBとか池とかには身体が反応しちゃうんだよね。

仮に完全に割り切れて、難しいピンを狙った結果OBになったとしたら「狙ったんだから仕方ないね、ふっ」とでも思えれば良いんだけど、僕なんかは「うわーやっちゃったよ・・・もう少し広いところ狙えばよかった〜、俺のアホー!」なんて、かなりの後悔に襲われるわけですよ。

で、次からはもう絶対に厳しいピンに対しては狙っていけない身体になってしまう・・・あぁ凡人な俺。

「死ぬわけじゃないし」って思い込んで、実際にその通りに打てるところ、そして仮に失敗してもまた同じ気持ちで攻められるところが遼くんの凄いとこなんだろうな〜。

うーん、プロってやっぱ凄いのね。