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こせきよういち

“天然系”プロゴルファー=ジェイソン・ダフナー ~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#24

先週の米ツアー競技「メモリアルトーナメント」はジェイソン・ダフナーが逆転でツアー通算5勝目をマークしました。

ダフナーは2013年の全米プロを制したメジャーチャンピオンですが、ファンの間ではその実績以上に、常に飄々としたプレーぶりや愛嬌のある風貌・しぐさで人気を集めるプレーヤーです。

今回は、そんなダフナーの面白いエピソードを紹介しましょう。

愛らしいコアラを抱くダフナーの目が……

ダフナーの名前が一躍有名になったのは2013年3月。チャリティ活動で訪れた小学校で、子どもたちと一緒に授業を受けたときのことです。

疲れていたのか、あるいはリラックスし過ぎたのか。

ダフナーは“心ここにあらず”といった、まるで生気のない表情で、床に足を投げ出し座る姿が写真に撮られ、それがSNSでシェアされたのです(下記のリンク先参照)。

すると、それがツアー関係者やファンの間で大評判。そのポーズを「ダフナリング」と名付け、格好を真似て写真に撮り、SNSにシェアすることが大流行しました。

でも、ダフナーにはそれより先に話題になった写真があります。それが、2012年10月、豪州ツアーのパース・インターナショナルに招待出場したときに撮られた上記の写真です。

プロモーションを兼ねて訪れた動物園で、愛らしいコアラを抱かされたのはいいのですが、その表情には困惑が……。

少しも笑っていない目が、笑いを呼んだのでした。

“天然系”のボケがダフナーの魅力

全米プロを制した2013年のオフ、12月に開催されたチーム戦のエキシビションゲーム「フランクリン・テンプレトン・シュートアウト」では、こんなボケを見せています。

ダスティン・ジョンソンと組んで出場したダフナーですが、大会2日目(全3日間)の9番グリーンで、いざバーディパットを狙おうというときに誤ってパターの先でボールを突いてしまったのです(1打罰)。

これには、ペアを組むダスティン・ジョンソンも苦笑。それ以上に、同じ組でラウンドするプレーヤーが笑いをこらえ切れない様子。

いかにもダフナーらしい、面白い一幕でした。

その場にパターをポイしたことが非難されると……

その風貌や体形もあって、多くのファンから愛されるダフナーですが、今年、マスターズの翌週に開催されたRBCヘリテージクラシックでは、その最終日にブーイングを集めることがありました。

そのシーンがこれです(下のリンク先に動画)。 

この大会、ダフナーは最終日をトップで迎えたのですが、後続の選手たちがスコアを伸ばすなか、3番に続き、この5番もボギーとすると、ダフナーは手にしていたパターをその場にポトリ。

キャディに拾わせるという、「不貞腐れた」と受け取られても仕方のないアクションを見せたのです。

これには、さすがに非難が集中しました。

ところが、そのあとがダフナーの面目躍如といったところでしょうか。

続いて出場したチューリヒクラシックでは、パッティングを終えると、今度はキャディのほうにグリップを向けて、にやりと笑いながらパターをそっと置くというアクションを見せたのでした。

(下記、リンク先をご覧ください)。

結局、憎めないのがジェイソン・ダフナーなんです。