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野村タケオ

ゴルフマン【第20話】日本一のイップス

世の中にはいろんなイップスの人がいますが・・・。

【第20話】日本一のイップス

まぁ、マンガで描いたようなティーアップイップスの人はそうそういないでしょうが、ティーアップでなかなかボールが乗らない時ってありますよね。

ティの刺し方が曲がってるのか、乗せ方が悪いのか、ボールがコロコロと落ちる。

これね、競技の時とかにやっちゃうと超恥ずかしいのよ。

特に1番ティとかでやると「あいつ緊張して手が震えてんじゃねーの?」とか思われてるんじゃないかってことで、余計に焦っちゃってボールが乗らない。

もうそんな日はスコアもボロボロ確定なわけですよ。

やっぱティアップもスッとカッコよく決めたいもんですな。

そういえば僕のゴルフ仲間でティショットの時にテークバックして、切り返した時くらいにボールがティからコロンと落ちた人がいます。

しかしイチローばりの反射神経でなんとかボールに当てましたよ。

ま、当てたと言っても右斜め45度方向に10メートルくらい転がっただけでしたけどね。


ティといえば、今は本当にいろんな種類のものがありますよね。

小さい接地面積でボールを支えてるので抵抗が少なくて飛ぶとか、斜めに刺さる奴とか、打った瞬間に先っちょがポキって折れて抵抗が少ない奴とか(折れてもマグネットでまた戻るし、ヒモが付いてて飛んでいかない)、そもそも地面に刺さずにおくだけの奴とか。

刺さない奴は地面がカチコチになる冬には便利なんですけどね。

「リフトアップティ」という「飛ぶティ」が出た時はちょっと衝撃でしたね。

ティを変えただけで飛距離が伸びるなんてあるのかよ?って思いましたが、藤田プロとかトッププロが結構使ってたりして、ちょっとブームになりました。

もちろん僕も買いましたが、あれって結構高かったのよ。

当時はねティなんてコースでもらうか、20本くらいまとめて袋に入って100円とかそういう時代だったから、一本が100円くらいするティってのは超高級品。

そのティを使って飛距離が伸びたかどうかは、毎回芯で打てるわけではない僕レベルのアマチュアでは正直わからなかったけど「ティがよく飛んだ」ことは間違いない。

もうね6メートルくらいは楽に飛んでいくのよ、ティが。

しかも打点が安定してないから前に飛んだのか後ろなのか、それとも斜めなのかまったくわからない。

高価なティだからもう気が気じゃないんですよ。

打ったボールの行方よりもティがどこに飛んだかの方が気になっちゃって。

キャディさんに「ボールはいいから、ティがどこに飛んだか見ておいてくれ!」なんて言うおじさんもいたりして(笑)

いや〜あのティはある意味宣伝通り「飛ぶティ」だったな〜。