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スチールシャフトのお手入れ方法とは?

MODUS 105TOURをツアープロが使ったり、70グラム台の超軽量スチールなども登場して高い評価を受けるなど、最近再度注目されているスチールシャフト。

カーボンシャフトよりも安く、球筋や方向性も安定していることから「アイアンはやっぱスチール!!」と言うゴルファーも多いです。

ですが、お手入れ方法によってはサビが出ることも……。

たった4ヶ月でここまでサビることも!!

こちらのサビサビのシャフトはBoseIronFactoryにMOIマッチングのために入庫したアイアンです。

しかも2016年10月に組まれたまだまだ新しいアイアンです。

ここまでサビが進行するともうシャフトの肉厚も薄くなっているので非常に危険で、もうリシャフトしかありません。

ちなみにこのサビはオーナーのせいではなく、組み上げた工房さんが既に錆びが進行し始めている長期在庫のシャフトで組んだためにこうした状態になったようです。

せっかく新しく作るのであれば、シャフトも新しく綺麗なほうが良いので、長期在庫のシャフトは要注意ですね。

サビの原因は?

こちらが新品シャフトのバット部分です。

よく見ると表面のメッキが少し内側まで回り込んでいるのですがおわかりになるでしょうか?

このメッキが回り込んでいる部分はカットしてしまう部分ですから、シャフトの内側はノーメッキです。

こうしたメッキされていない部分に水分が入り込むとサビの原因となるんです。

雨でもラウンドするゴルフですが、まずは出来る限り水分が入らないようにすることが大切なポイントと言えるでしょう。

BoseIronFactoryではCRC 6-66と言う船舶用の防錆・防湿剤を新品シャフトの場合はスプレーで吹付け、防錆。

防湿をしていますが、通常はそうした防錆の加工などはしませんので、ゴルファーひとりひとりが適切なお手入れをするしかありません。

水洗いはフェースのみ

雨の中でもラウンドするからと言ってクラブは防水仕様ではありません。

キチンと組み上げられたアイアンやウェッジであればヘッドを水洗いすることは問題ありませんが、ポケットキャビティのポケットに水が入り込んでなかなか出てこない場合もありますので、フェースを水で濡らしたブラシでこするくらいにしておいたほうが良いです。

また、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーなどのクラブは中空です。

各メーカーともヘッドの中に水などが入らないよう注意をして設計していますが、バシャバシャと水に漬けて洗ったりすることは想定していません。

更には最近のドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーなどは写真のようなハッチがあって中にアクセス出来るようになっていたり、カチャカチャやウェイトスクリューなどの調整用にヘッドに穴が空いているものも多くあります。

そのため、アイアンに限らず水をつけて良いのはあくまでフェースのみと考えておいてください。

グリップの水洗いも出来る限り避けましょう!!

グリップはゴルファーとの唯一の接点ですから、常にきれいにしておきたいもの。

ですが、グリップエンドの穴から水が入ってしまうとスチールシャフトは錆びてしまいます。

本来グリップエンドの穴はグリップを挿す時の空気の抜け道を作る穴ですが、内部の湿気をこの穴から排出する役割もあります。

グリップを綺麗にする場合は固く絞った雑巾に中性洗剤を少しつけて拭いて、汚れを落とします。

そのままでは中性洗剤が残ってしまいますから、洗剤の付いていない雑巾を固く絞って拭き取ってやる。

これでOKですので、グリップを水に浸してバシャバシャと洗うことは避けましょう。

グリップからヘッドまでのシャフト部分は固く絞った雑巾で拭いて、余分な水分を乾いた雑巾で拭き取ってやればOKです。

雨や朝露の後のお手入れ方法

雨や朝露の中ラウンドしてお手入れをする場合、湿気を取ることが大切です。

ラウンド後に家に戻ったらクラブを乾いた雑巾で拭いて、写真のようにグリップを上にして乾燥させ、温度も高めの室内で一晩乾かしてあげましょう。

キャディバッグの中も湿気が多いので、クラブを全部出し、ポケットやチャックは全開。フードも外して乾いた室内で乾かしてからクラブを入れるようにしましょう。

キャディバッグが汚れている場合は固く絞った雑巾で拭いてあげればOK。

このように少し手間をかけてやることで、スチールシャフトのサビは最小限に留めることが出来ますから、大切なクラブも長持ちして気分良く練習やラウンドが出来ますね。