Gride

gettyimages/164619012

ゴルフスイング

アビ

ラウンド中に起こるミスショットについて

多くのゴルファーは、ラウンドで起きてしまったミスをスイングのせいにしがちです。

でも、一度身に着いたスイングはそんな簡単には変わりません。

果たしてそのミスはスイングのせいで起こっているのでしょうか?

アドレスを疑ってみる

自分がアドレスした時、同伴者に真後ろから見てもらうことをお勧めします。自分では目標に対して真っ直ぐ構えているつもりでも、実は構えられていないことがあります。というより、アマチュアゴルファーのほとんどは、目標よりも右を向いているといっても過言ではありません(右打ちの場合)。

なぜ、そんなことが起きるのでしょうか。

ボールの真後ろから目標を定める訳ですが、スタンスを取る場所からも全く同じ目標を向いてしまうことで起きてしまうミスです。ボールの位置とスタンスの位置とでは約1メートルの距離があります。この1メートルが目標付近では大きく右にズレていることになります。

結果として、ボールはアドレス通りに右に出てしまうのですが、それはただ単に目標よりも右を向いたナイスショットだったりします。

それをスイングのせいにして、ああでもない、こうでもないと悩んでおかしなスイング修正をした結果、当日のゴルフがボロボロになってしまうなんてことがありませんか?

対処法は簡単です。ボールを狙う方向対して、アドレス分だけ左側に方向を設定してスタンスを取ればOKです。

ボールの位置を疑ってみる

いつも同じように構えているつもりでも、ボールがたった数センチ前に、後ろに、右に、左にズレてしまうだけで、結果として思いも寄らないミスとなってしまいます。

特に、ラウンド序盤で身体が温まり切っていない時や、ラウンド終盤で身体が疲れてくる時は、前傾姿勢が崩れてしまい、いつもよりもボールに近付き過ぎる傾向にあります。

このミスはスイングのせいではなく、単にボールとの距離がいつもと違った結果起きただけのことです。

練習の時からプレショットルーティン(いつもと同じ動作)でアドレスに入り、いつも同じボール位置で構えてスイングできるように心がけたいですね。

判断を疑ってみる

ボールが深いラフにはまってしまっているのに、残り距離だけでクラブを選択してしまい、全くボールが飛ばなかった…。

アゴが高いフェアウェーバンカーで、ロフトが立っているアイアンで打って、バンカーからボールが出なかった…。

林の中からボールの高さを考えずに、普通に打って、ボールが木に当たってしまった…。

これらのミスはスイングに起因しているものではなく、単純に判断ミスです。今ある状況を冷静に判断し、その中で自分がやれることで対応することでこれらのミスは防げます。

リズムを疑ってみる

ミスが重なると、精神的に焦ってしまいます。

アドレスからスイングまでの時間が早くなったり、普段ならトップからの切り返しで「間」が取れるのに、急いで打ってしまうようなことも起こります。

バーディパットも、ミスの後のショットも、同じ重みを持った一打です。自分のいつものリズムで、いつも通りのスイングをすることが大事です。

スイングは疑わない

実はラウンド中にスイングのミスはほとんど起こりません。これはスイングミスというより自分の実力不足と割り切ることも大事です。

スイングは練習場で悩めば良く、実際のラウンドではスイングのことではなく、次のショットをどう打つかに頭を使う方がよっぽど建設的ですよ。