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こせきよういち

世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#4 「今年もさっそく出ました。ホールインワンで高級車をゲット!」

米ツアーに続いて、先週は欧州ツアーも今年の初戦が行われました。

トーナメント名は「BMW南アフリカオープン」。BMWがタイトルスポンサーですから、ホールインワン賞はもちろん同社の高級車です。

そして、さっそく競技2日目の17番ホールでヤコ・ヴァン・ジル(南アフリカ)が見事達成。2000万円もする高級車BMW i8を手に入れました。

BMWは今年も欧州ツアーで3試合、米ツアーで1試合のタイトルスポンサーになっていますから、エースで高級車をゲットする選手はあと何人か生まれることでしょう。

史上最もラッキーなホールインワン賞

ゴルフツアー史上、最もラッキーなホールインワン賞と言われるのが、2009年のRBCカナディアンオープン2日目、15番ホールで飛び出したリーフ・オルセンのエースです。

このときもオルセンが手にしたのは、BMWの赤いスポーツカーでした。

まるで「ビリヤードのようなホールインワン」ですが、同様のエースは昨年のマスターズの4日目にルイ・ウーストハイゼンがやってのけました(リンク先)。

でも、マスターズでは「ホールインワン賞」といった“世俗的な副賞”はもらえません。

目の前にホールインワン賞の車が飾ってあるのに

ホールインワン賞の車といえば、最近話題ーーというか、ちょっと物議を醸したのが、昨年、松山英樹が制した世界ゴルフ選手権シリーズ「HSBCチャンピオンズ」でのマット・クーチャのエースです。

クーチャは大会3日目の17番ホールで見事にホールインワン。

リンク先の映像を見ると、ティーインググラウンド脇には真っ白なキャデラックの大型車が展示されており、同じ組のプレーヤーやキャディたちもその車を指さしながら笑顔でクーチャに話しかけています。

きっと「あれ、お前のものだな」とか言っていたのでしょう。

ところが、大会側はスタート前に選手たちにこんな通達を行っていました。

「17番ホールのバックティの状態が悪いため、本来200ヤードのところを短くして(この3日目は193ヤードで)競技を行います。これに伴い、ホールインワン達成時のために(大会側が保険会社に)掛けていた保険が適用外となりましたので、第3ラウンドと最終日にホールインワン賞が出ることはありません」

可哀そうなマット。

しかし、このことが世界中のゴルフ関連メディアやファンのSNSでちょっとした話題になると、キャデラック(ゼネラルモーターズ社)も「このままでは世界的なブランドに傷が付く」とでも思ったのでしょう、後日、改めてクーチャに車の贈呈を申し出たのでした。しかも、キャデラックの全モデルから好きな車種を選んでもらえることに。

めでたし、めでたし。

キャデラックの高級車に「ぬか喜び」

最後は、ホールインワン賞の車が手に入らなかった話です。

2012年の世界ゴルフ選手権シリーズ「キャデラック選手権」の最終日、ポール・ケイシーは15番ホールでホールインワン。

ところが、ごらんのとおり、ケイシーはちっとも嬉しそうじゃない。

代わりに大喜びなのが、キャディのクレイグ・コネリー。まるで、自分がエースを達成したかのように全身で喜びを表しています。

実は、ケイシーとコネリーの間で、この大会でホールインワン賞がもらえるようなことがあれば、コネリーにプレゼントすることになっていたのです。

ところが……。

こんなことがあっていいのでしょうか。

15番ティに飾られてある車は、そのホールに掛けられていたのではなく、その前の13番パー3に掛けられていた賞品だったのです。

そのことを知らされたコネリーの落胆ぶり。そして、そんな彼をからかうケイシー。

とっても愉快なシーンの連続でした。