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実はスコアを左右している! グリーンのコンパクションってナニ?

コンパクションという言葉を聞いたことがありますか?

テレビのゴルフ中継などではよく耳にする言葉ですが、どういう意味なのでしょうか?

この記事ではグリーンのコンパクションについて、数値の意味や測りかた、ショットへの影響などをご紹介します。

1.コンパクションとは?

コンパクションとは、グリーン面の硬さを示す指標のことです。

日本のゴルフ場の場合、コンパクションの数値は8~15kg/cm2の範囲が一般的。

この数値が大きくなるほどグリーン面は固くなります。

10kg/cm2未満のコンパクションの場合は、地面にボールの跡がくっきりできるほどの柔らかさ、14kg/cm2を超えるとボールを弾くほどの固さ。

通常時のゴルフ場では9~11kg/cm2程度、トーナメント開催時には、11~14kg/cm2のやや固めのコンディションに整えられています。

余談ですが、柔らかいグリーンでついたボールマークは、グリーンフォークできちんと直しましょうね。

2.コンパクションの測りかたと調整のしかた

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グリーンのコンパクションは、「コンパクションメーター」と呼ばれる専用の機器を使って測定します。

測定の方法はごくシンプル。

機器に取り付けられた針金を土壌に差し込んで、バネで反発の強さを測ります。

つまり、10kg/cm2という数値の場合は、地面がバネを押し返す力が、1平方センチメートルあたり10kgということです。

コンパクションの調整をする場合には、水を撒いたりローラーで固めて、柔らかくしたり固くしたりします。

3.コンパクションの値は気候や天候に左右される

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グリーン面の固さはショットの止まりに影響するため、コンパクションはスコアを左右する大きな要素の1つです。

また、土壌が固くなりすぎると芝の根が伸びにくくなり、グリーンの生育にも影響します。

そのためゴルフ場ではコンパクションの調整を適切に行う努力がなされています。

しかし、グリーン面の固さには土壌の湿気が大きく影響し、降雨が多い季節などには、どうしてもコンパクション値は低めになってしまいがち。逆に乾燥する季節や地域では、高めの数値になることが多いのです。

ちなみに、2018年の全米オープンでは、グリーンが硬く速くなりすぎて選手たちからの不満が噴出。
フィル・ミケルソンが動いているボールをパットしてしまうという事件が起きたのは記憶に新しいところです。

グリーンのコンディションを知る上で、知識として覚えておきたいですね。

4.コンパクションのショットへの影響は?

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グリーンの固さは、グリーン上でのボールの転がりを決める大切な要素。

柔らかいグリーンではボールは跳ねにくく、落下した後の転がりは少なくなります。

逆にグリーンが固ければ、ボールは跳ねやすく止まりにくくなるわけです。

グリーンのどの地点にボールをつけるかというのは、最終的なスコアを大きく左右します。

グリーンのコンパクション次第でアプローチショットを打ち分けられるような、技術や判断力が持てるのが理想ですね。

いかがでしたか。

コンパクションの意味や測りかた、ショットへの影響がお分かりいただけたでしょうか。

コンパクション値によってグリーンの攻めやすさがまったく違ってしまうということを、覚えておいてくださいね。