ピッチングウェッジのロフトから考える、ギャップ(アプローチ)ウェッジの選び方

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ギャップウェッジとは、アプローチウェッジだとかピッチングサンドなどとも呼ばれていますが、ピッチングウェッジとサンドウェッジの“ロフトのギャップを埋めるウェッジ”という意味のクラブです。

例えば、ピッチングウェッジのフルショットが120ヤード、サンドウェッジのそれが80ヤードというゴルファーが100ヤードの距離を打つ場合、ピッチングウェッジでクォーターショットでスイングするか、グリップを短く持って打つかというコントロールショットをしなければなりません。

ピッチングウェッジとサンドウェッジの飛距離の差が40ヤードですから、このギャップを埋めるクラブが生まれたのは自然なことかもしれません。

近年では、プロ・アマを問わずウェッジ3本がキャディーバッグに入っていることは普通ですが、ひと昔前までは、ウェッジ2本が当たり前でした。

ちなみに、最初にギャップウェッジを使用したのは、ジャンボ尾崎なのです。

当時、ジャンボが契約していたブリヂストンスポーツの「ジャンボMTNIII」というモデルにピッチングサンド(PS)という番手を追加したのです。

しかし、最近のギャップウェッジは、各クラブメーカーが「飛距離の出るアイアン」という売り文句の思想の下に作られているものが多く、ロフトの立ったスペックになっています。

標準的なサンドウェッジ(ロフト角が55度~58度)とピッチングウェッジのロフトのギャップが10度以上と非常に大きくなるケースも珍しくなくなってきていて、その大きなギャップを埋めるクラブ、すなわち、ギャップウェッジを選ぶ際の考え方も、それに合ったものにする必要が出てきました。

ピッチングウェッジのロフト

ピッチングウェッジのロフト

getty

最近のクラブについて詳しくない人は驚くかもしれませんが、最近のアイアンセットに入っているピッチングウェッジのロフトは43~46度が主流です。

一方、かつて標準だった47~48度のピッチングウェッジは少数派になりました。

一部に例外はありますが、初級、中級レベルのゴルファーをターゲットにしたアイアンは43~44度が、また上級レベルを意識したフォージド(鍛造)のクラブでも46度が主流になりつつあります。

近年の4本とか5本セットのよく飛ぶというアイアンセットに至っては、40度、中には38度というピッチングウェッジのアイアンセットまで売られています。

ちなみに、上級者向けの鍛造アイアンだと46度というモデルも珍しくありません。

というくらい、従来のスタンダードであった48度のピッチングウェッジは皆無と言っていいでしょう。

ピッチングウェッジのロフトが48度であると思い込んでいる人は、ギャップウェッジのロフトが大き過ぎるものになっている可能性が高いのです。

前述のように、現在市販されているクラブは圧倒的にピッチングウェッジのロフトが44度のセットが多く、次に一般的なのが、キャロウェイやピンなどの中級者向けのクラブで見られる45度のピッチングウェッジです。

つまり、上級者向けのクラブでなければ、ロフトが44度か45度の可能性が高いのです。

とにかく、まずは自分のピッチングウェッジのロフトを確認してから、ギャップウェッジを選ぶことです。

ギャップの埋め方

ギャップの埋め方

getty

このように、ピッチングウェッジのロフトは44~46度が一般的な時代になりましたが、サンドウェッジのロフトは56~58度ですから、この2本のクラブの間のギャップ(距離でいうと30~40ヤード)を埋めるクラブとして48~52度のギャップウェッジを入れるのが普通です。

例えば50度のウェッジのバウンス角は、サンドウェッジよりも若干小さめで6~12度というのが一般的で、ソール幅はサンドウェッジよりも少し狭めです。

ギャップウェッジというと、ロフトが52度のクラブだと思っている人が多いようですが、44度のピッチングウェッジ使っている人であれば、50度くらいの少しロフトの立ったものにすれば、3本のウェッジの流れが良くなるでしょう。

また、ピッチングウェッジが38度とか40度の場合は、46度や48度のウェッジと52度程度のギャップウェッジを入れることも検討の価値ありです。

サンドウェッジが58度の場合はギャップウェッジは52度でもいいですが、53度や54度の少しロフトの寝たウェッジにするのも一案です。

なお、サンドウェッジとギャップウェッジの中間的な仕様のクラブをデュアルウェッジと呼ぶこともあります。

サンドウェッジやギャップウェッジは、打ちたいショットによって、フェースを開いたり、閉じたりという具合にいろいろな使い方をしますので、その使い方によって好きなソール形状、リーディングエッジのスタイルも変わってきます。

バンカーや深いラフからのショットにも多用したいのならば、バウンス角が10~12度と少し大きめなモデルがいいでしょうし、フェアウェイからスピンの効いたショットを打つのが主目的であれば、6度~8度の小さめのものを選べばいいでしょう。

クラブの重量についての注意点

クラブの重量についての注意点

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なお、クラブの重量(総重量とスイングウェイト)は、モデルによってかなりの差があります。

他のアイアンセットとの流れを考えて、アイアンが軽いセットであれば、ギャップウェッジは450グラム以下にするという考え方もあります。

しかし、コントロールショットでの応用が多いウェッジでは、重量のフローよりも、そうしたショットが打ちやすい少し重めの450~460グラムのウェッジを選んだほうがいいかもしれません。

ウェッジは圧倒的にスチールシャフトのクラブが多くなりますが、軽めのものであれば、シャフトはN.S.プロ 950GHの装着されたものを、重めのものならば、ダイナミックゴールドのクラブをチェックするといいでしょう。
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