ラウンド前、練習、ラウンド中……ゴルフ場での各場面のマナーあれこれ
クラブハウスでの一コマ
ゴルフ場に到着するとまずはクラブハウスに入り、受付をします。名前や住所を書きロッカーのカギを受け取ることが大半かと思います。
その後ロッカーへ移動しゴルフができる格好に着替えをするわけですが、受付の際にその方の品格がわかります。
ジャケットを着こなし、ビシっと決めている方はどこの企業のお偉いさんかな、お医者さんかなと思いますし、逆にデニムで来場する方はマナーがないなぁとも思います。
ただ、論点はジャケットを着こなし、ビシっと決める必要があるのかどうかです。
最低限、丸首のTシャツではなく襟付きシャツを着る、デニムではなくチノパンやスラックスを用意する、その程度で問題ありません。
実際に皆さんはプロの選手がトーナメントを行う際にどんな格好でクラブハウスに入っていくか目にしたことがありますか?
ジャケットを羽織っているかと聞かれると、必ずしもそのような格好ではないと思います。
紳士なスポーツと言われることが多いゴルフですが、それも今は昔。今ではカジュアルに楽しむ人のほうが圧倒的に多いです。
ただ、ゴルフ場によっては、6月から9月までの暑い期間を除いてはジャケットの着用を義務にしているところもあるので注意が必要です。
練習中での一コマ
次に、ラウンド前に必ず行う練習についてです。
練習はドライバーからウェッジ、パターまでしっかり練習する方、パターだけの方などいるかと思いますが、共有スペースであることをきちんと把握しましょう。
ひとりで練習しているわけではないことを理解していれば、大きな声を出し他の方の集中力を妨げることや、クラブを振り回すことなど、NG行動はある程度わかると思います。
たまにいるのが、パター練習の際に「自分は上手いんだ」と言わんばかりに周囲を気にかけずひとつのカップを独り占めしている方です。
いくらゴルフの実力があっても、もうあの人とは回りたくないと思われてしまっては元も子もありませんからね。
最初にお話しましたが、最も大切なことは「自分も周りも気持ちよくゴルフができる環境を作ること」です。
ティーグラウンドでの一コマ
続いてティーグラウンドです。
基本的にマナーとして守っていただきたいのは3つです。
1.私語厳禁
2.視野に入らない位置取り
3.ミスショット時の掛け声
1は上司とゴルフをする際に最も嫌われるため気を付けましょう。
集中力を妨げる私語はスコアに直結し、一緒に回りたくないと思われてしまう原因になるかもしれません。
2も集中力に影響します。
ティーグラウンドで今にもティーショットをする際に、周りをウロチョロされては気が散りますよね。
基本的には視野に入らないような位置取りを心掛けましょう。
3は初心者の方にはぜひ忘れないでいただきたいです。
ティーショットで見るからに大きく曲がりOBとなってしまうショットを打ってしまった場合は、隣のコースに危ないと伝えるために「フォアー!!」と声を掛けます。
以前、初心者の方がフォアーと言わないせいで、僕の友人にボールが直撃したことがあります。
幸い大事には至りませんでしたが、当たる場所が悪いと大事に至る可能性もあります。
万が一のことを考え必ず「フォアー」の声を発するようにしましょう。
グリーン上での一コマ
最後にグリーン上でのマナーです。
グリーンは柔らかくできており、傷つきやすいです。そのため、グリーン上では走ることが原則禁止です。
スパイクの跡がついてしまい、傷つきますからね。
また、ナイスショットでグリーンにディボット跡(着弾点にできる穴)がついてしまった場合はグリーンフォークで直しましょう。
グリーンがへこんだり傷ついたりしてしまうと、グリーン上のパターが真っすぐ進みません。後続の方にも気持ちよくプレーしてもらうためにも必ず良い状態を保ちましょう。
直さずに放置していると、芝の再生には時間がかかるため、手遅れになることもあります。
みんなでグリーンをきれいに守って、気持ちよくプレーすることを心掛けましょう。