Gride

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初心者

zoro

一度ラウンドしたコースを覚えられますか?上級者ほどコースを覚えています!

一度走っただけで道を覚えられる人がいますね。方向感覚がよく、記憶力が素晴らしい。

でもそんな人でも、ゴルフ場の地形やホールからホールのつながりを理解してプレーしているゴルファーかというと、そうでもなかったりします。

コースを攻略する上で、地形やホールからホールのつながり等を考えてプレーすることは、グリーンのスピードを読んだり、傾斜を読むのに大変役立ちます。

だいたいシングルプレーヤー以上になると、感覚的に自然と覚えているのですが、アベレージゴルファー以下になると、ショットに精一杯でコースのことは何にも覚えてなかったりします。

ここでは、コースを覚えているということがどういうことなのかを考えてみましょう。

考えてティーショットをしているか?

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僕の知り合いにこんな人がいます。

車の運転が抜群に上手く、道を覚えるのも早い。しかも運転が好きということで、行き帰りの運転はいつもその人におまかせ、とても助かります(ゴルフの腕前は95前後で、100はあまり打たない程度のゴルファーです)。

が、ゴルフコースは全然覚えない……。「なぜ覚えられないのか?」と聞いてみると「打つことに精一杯で地面しか見ていない」と答えました。

僕は「なるほどこの人がラウンド回数の割に上手くならないのはこれだな」と思いました。

「自身のショットが、どこに行くかわからないから、真っすぐしか狙ってない」とも言うのですが、なんとコースを狭く使っているのでしょう。

左はOBだが、右は斜面でどうにかなりそう……ならば右に打てばいい♪ 右はOB、左は200ヤードで池ならば、池に届かないクラブでティーショットをすればいい♪

というように曲がっても、なんとかなるようにティーイングエリアで考えてから打てば、かなりのリスクが減らせるのです。

また、ティーショットはいつもドライバーではなく、フェアウェイウッドやユーティリティなどを使うことも、地形やレイアウトを見れば、選択肢に入ってきますね!

普段の練習から考えて練習しているか?

コースで考えてショットをしていれば、例えばティーショットでどのようなクラブでのショットが必要かがわかりますよね。

だから、練習場ではそのショットを練習するわけです。僕はフェアウェイウッドやユーティリティでティーショットをすることが多いのでよく練習します。

でも、行きつけの練習場の低いゴムティーはちょっと高いんです。だから、もっと低いゴムティーを持参しています。

また、絶対右には行かせないショットや、左には行かせないショットを練習します。

考えたのに、逆球が出てしまうこともありますが、これは持ち帰って練習の課題にすれば成長できます。

コースで考えてショットしていれば、練習の課題が見つかるということですね。

日本のゴルフ場は斜面を造成しているコースが多い!

以前、パットの名手・藤田寛之選手が御殿場あたりのコースでのラウンドで「グリーンの芝目はほとんど読まない」と言ってました。

芝目というより富士山からの大きな傾斜を読む。芝目だと思っていたのは、ほとんどが目に見えない傾斜(錯覚)なのだ……ということらしいです。

コースによっては芝目もあるかと思いますが、大きな山側方向からの傾斜を読み切ることが肝心ということです。

となると、日本のコースによくある斜面を造成したゴルフ場なら、谷側からのアプローチやパットのほうがやさしいということになります。

グリーン周りの形状によって一概には言えませんが、山側・谷側を把握していれば、タッチにおいて、かなりの参考になるのではないでしょうか!

考えてショットしていれば……

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よーく考えてショットするクセがついてしまえば、道を覚えるより簡単にコース形状を覚えてしまいます。

上級者は、よく考えてショットしてミスしたら、練習場で反復練習をする……というグッドループになりますが、アベレージゴルファーは考えずにショットして、ミスしても気がつかずに、トンチンカンな練習をする……というバッドループに陥ります。

この差はデカイです。ラウンド後の反省点が明確になるよう、コースの形状をよく見て、考えて、覚えるようにしてくださいね!

元クラブフィッターのzoroでした。