Gride

gettyimages/1145210612
getty

初心者

Nick Jagger

クラブを短く持てば、ショットが安定してミート率も上がる

ドライバーとサンドウェッジを、それぞれ両手の指でつまんで持ち、ブラブラと揺らしてみると、シャフトの長いドライバーのほうが、次第に大きく揺れることがわかります。

これは長いクラブほど、スイング中の運動エネルギーが大きく働くということです。

長く握ると、スイングの支点がブレる

getty

多くのアマチュアゴルファーは、とにかく飛ばしたいという欲が出るせいか、クラブを目一杯長く持つ人が多いです。

左手の小指がグリップエンドから外れそうになるくらい長く持ち、とにかくクラブは長く持ったほうが、それだけ遠心力が増して、ヘッドスピードは上がるものだと思っています。

しかし、クラブを長く持ち過ぎると、しっかり握れず、両手が緩んでしまいます。

グリップエンドは、スイングの支点です。この支点がブレるために、スイングをコントロールすることが難しくなるのです。

クラブがグラグラする「遊び」の感覚を、クラブヘッドの運動量などと勘違いしてはいけません。

それは、単にクラブが暴れているに過ぎないのです。

1インチ短く持つと、クラブの遊びがなくなる

getty

クラブを長く持ち過ぎると、ミート率が著しく低下して、ボールは左右に散らばりますし、飛距離も伸びませんので、メリットはありません。

そこで、今までよりも1インチ(約2.5センチ)短く持ってみてください。

短く握ることによって、両手はしっかり握れて、クラブの遊びがなくなります。力一杯握らなくても、グリップが自然に安定します。

両手がグリップの中心にくるくらいに持つのが理想的です。

スイングスピードは落ちる感覚があるかもしれませんが、支点が安定しますので、クラブをコントロールしやすく、ミート率もアップします。

フェアウェイウッドに苦手意識のあるゴルファーでも、短く持つだけでボールをとらえやすくなるはずです。

ミート率が上がる分だけ、飛距離は落ちない

getty

ドライバーでも少し短く握るだけで、方向性は安定しますし、ここ一番曲げたくないとか、方向性が特に重要なホールなどの場面では、クラブを短く持つ習慣を付けておくと、曲がりの幅が軽減できます。

ミート率がアップする分だけ、飛距離はほとんど落ちません。逆に飛距離が伸びたというケースのほうが多いくらいです。

アイアンショットなら、クラブの番手的には少し大きいというケースでの距離のコントロールもできます。

ディボット跡やフェアウェイバンカーなどなど、悪いライにも対応しやすいというメリットがあり、応用の幅が広いのです。