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プロゴルファー

もーりー

鈴木愛選手の強さの秘密はアイアンショットのフェースコントロールにあり!

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

高知県を舞台に開催されたLPGAツアー『ヨコハマタイヤPRGRレディス』は、鈴木愛選手が今シーズン初優勝を飾りました。

強風で上位の選手が軒並みスコアを落とすなか、要所を締めてスコアを伸ばした鈴木選手。

相変わらずのパット巧者ぶりでしたが、私は鈴木選手の強さは強風をものともしないショット力、特にアイアンのフェースコントロールにあると思うんです。

パットの巧さと練習量は日本一

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鈴木愛選手が2試合目にして今シーズン初勝利を挙げました。

前週の開幕戦ではまさかの予選落ちとなってしまい、悔し涙を浮かべる場面もありましたが、たった一週間できっちり修正してくるあたりはさすがですね。

鈴木選手といえばツアー屈指のパット巧者として有名です。

パットに関する公式データは常にツアー上位(ほとんどの数字が1位)に名を連ねます。

今回の優勝を手繰り寄せた最終日15番ホールのバーディーパットも、6メートルの難しいラインをジャストタッチでカップにねじ込みました。

あの難しいパットを決められるのは鈴木選手くらいしかいないのではないでしょうか。

鈴木選手は練習の虫としても知られ、試合中のホールアウト後も居残りで黙々と誰よりもパット練習をして帰るそうです。

正に『努力に勝る天才はなし』ですね。

アイアンショットのフェースコントロールが絶妙!

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このように鈴木選手の武器といえばパットがクローズアップされがちですが、私は鈴木選手について、パット技術と同じかそれ以上に注目しているのがアイアンショットの精度。

特にアイアンショット時のフェースコントロールが素晴らしいと思うんです。

それが垣間見えたのが最終日の18番ミドルホール(パー4)。

鈴木選手はこのホールのセカンドショットをしっかりピンそばにつけて、見事バーディーを奪いました。

しかし実はこのセカンドショットは少し噛みぎみな、どちらかというとミスヒット気味のショットだったと思います。

ただ結果は前述のとおり、ピンに絡むスーパーショット。

実はここに鈴木選手の技術の高さがあります。

普通だと噛み気味にクラブが入れば、クラブが突っかかって引っかかるか、ダフって飛距離をロスしやすいですよね。

しかし鈴木選手はしっかりフェースコントロールができていますので、噛み気味に手前からクラブが入っても、クラブは芝を滑ってくれて、そのままボールを芯でとらえてくれます。

ミスがミスになりづらいんですよね。

インパクト前後のフェースコントロールがしっかりしていますから、距離のあるバンカーショットなんかでもスピンを効かせて1パット圏内のエリアにきっちり寄せていきます。

フェースコントロールといっても、鈴木選手の場合は手の動きというよりも、体をしっかり回転させることで、インバクト時のクラブの入りが一定になっているのでしょう。

体の回転が実に安定しているからでしょうか、鈴木選手のスイングは無駄な力みが一切なく、まるでスローモーションを見ているかのごとく、クラブがボールを包み込むようにインパクトを迎えます。

よく言われるところの『クラブでボールを運ぶ』というのがピッタリなショットなんですよね。

2年ぶりの賞金女王へ視界良好

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ドライバーショットはしっかりつかまったドローボールで飛距離を稼ぎ、コントロール重視のアイアンショットはフェースの返りを抑えてミスショットが出ないようにしていく。

鈴木選手は状況に応じたフェースコントロールを正確にできるからこそ、確実にグリーンをとらえるショットを連発できるのですね。

今シーズンは年間5勝と2年ぶりの賞金女王を目標に掲げる鈴木選手。

この試合での圧倒的な強さを見る限り、目標達成に向けて視界良好といったところですね。

というわけで今回はこのへんで。

それでは、また!