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LITTLE RED BOOK

【耳と耳の間で考えるゴルフ(特別編)】PHYZ 5発売記念イベント

みなさん、こんにちは、リトル・レッド・ブックです。

この度、都内で開催された「ブリヂストン PHYZ 5 発売記念イベント」に参加して参りました。

今回は「耳と耳の間で考えるゴルフ」の特別編として、このシークレットイベントの様子を、アマチュア目線でレポートさせていただきます。

1.改めて、ブリヂストン『PHYZ』とは

まずブリヂストンのゴルフブランド『PHYZ(ファイズ)』について復習しましょう。

PHYZは、ブリヂストンが大人のアベレージゴルファーを対象に2011年1月に立ち上げた、高品質ゴルフブランドです。

その後、2012年9月に2代目、2014年2月に3代目(PHYZ III)、2016年1月に4代目を発売してきました。

そして今回2019年2月に、ほぼ3年ぶりにフルモデルチェンジされた5代目PHYZ(PHYZ 5)が発表されました。

なお、この間PHYZは一貫して、ギリシア語のΦ(ファイ、英語: Phi)をかたどったシンボルマークを使用しています。

2.「PHYZ 5」の特徴をまとめると

5代目「PHYZ」シリーズ(PHYZ 5)は、クラブとボールの両輪で構成されています。

そのコンセプトは「ヘッドスピード38メートル/秒(m/s)のプレーヤーが最大飛距離を得られること」

そのために、PHYZ 5のクラブとボールは以下のような特徴を持っています。

・ドライバーは、楽に振れてヘッドスピードアップにつながるように、PHYZ史上最軽量の設計となっています(Rで270グラム。R-Lightで266グラム)。

・つかまりの良い弾道で飛距離をアップさせるように、ヘッドの重心アングルもPHYZ史上最大の32度に設計されています。

・新設計の専用シャフトは、異なる弾性率のカーボン繊維の組み合わせにより、インパクト前後の挙動を細かく設計しています。

・ドライバーのシャフト長は無闇に長尺化せず、アマチュアが芯に当てやすい長さに設定されています(45.75インチ)。

・アイアンは、7番アイアンで26度というパワーロフト設計のため、9番とピッチングウェッジ(PW)の間に10番アイアンを設定しています。

・やや面長のヘッドに360度のポケット構造とワイドソールにより、ミスヒットやダフりに強く、楽にボールを上げることができる設計になっています。

・ボールは4層構造の素材特性をすべてゼロから見直し、まったく新しいボールにフルモデルチェンジしています。

・その一方で、ボールのコンプレッションは前モデルと一致させ、PHYZを長年使い続けているユーザーにも違和感のない仕上がりになっています。

・またブリヂストンボールの特徴であるデルタウィングディンプルを引き続き採用し、最高到達点が高く、最高到達点以降で落ちにくい弾道を実現しています。

3.実際に打たせてもらいました

さて、今回のイベントでは、発売前のクラブとボールを試打をさせてもらうことができました。

以下は、実際に打ってみた感想です。まず、PHYZ 5ドライバーの感想です。

Rシャフトで270グラムの軽量のドライバーですが、専用設計のシャフト(49グラム)は割としっかりした感触です。

この手の軽量ドライバーにありがちなフニャフニャした感じは一切なく、ヘッドの挙動をコントロールしながら、力強く飛ばすことができます。

重心アングルが大きいヘッドは、スライスの不安がまったく感じられないため、安心して右に打ち出してセンターに戻ってくるドローボールを打つことができます。

また、このシャフトはミスヒットした際に手元に正確なフィードバックを得ることができ、ヘッドのどこに球が当たったのか良く分かるシャフトになっています。

ホームコースがフェードを要求するホールが多いため、個人的には2年間使い慣らしたTour B JGRドライバーをまだしばらく使うつもりですが、黙っていてもドローボールが打てるこのドライバーの特性はとても魅力的でした。

次に、PHYZ 5アイアンの感想です。

7番アイアンで26度と、通常の5番アイアン相当ですが、実際に打ってみると、360度ポケット構造とワイドソールの貢献により、球がとても楽に上がります。

このアイアンのワイドソールは、地面にヘッドをポンと地面に置いた時の「座り」が非常に良く、アドレスした際にこれから打ち出す方向性がピタッと決まります。

PHYZ 5アイアンのヘッドはとても出来栄えが良く、球を打ち出す方向性が優れているので、グリーンを狙うアイアンショットの緊張感やストレスをかなり軽減できそうです。

個人的には、ストロングロフト設定で10番アイアン(あるいはP/Aアイアン)が入っているアイアンセットはあまり好みではないのですが・・・。

もしPHYZ 5のスチールシャフト仕様(できればModus3 105で)がカスタム注文できるのであれば、ちょっと検討するかもしれません。

最後に、PHYZ 5ボールの特徴です。

PHYZボールは、これまで何度もアマチュアテストに参加しているため、いつもの打感と音感で、違和感なく打つことができました。

ただし、最新のディンプルによる最高点以降の落ち際の弾道は、シミュレータでは分かりにくい点かもしれません。

実際のところ、PHYZボールは落ち際の角度が最適化されているため、ランで飛距離が伸びます。

これは皆さんにも、実際のコースで体験していただきたいと思います。

4.スペシャルゲスト 日本ゴルフ協会・倉本会長からのアドバイス

さて、今回のイベントの目玉は、日本ゴルフ協会会長の倉本昌弘プロが参加されたことです。

デモンストレーションでは、ヘッドスピード38m/sのゴルファーのボール初速53m/sにぴったり合わせたスイングで、何球か打って下さいました。

この「ミート率1.40」(53÷38=1.395)と言うのが、またリアリティーがあって大変良いですね。

何回打っても、初速がすべて53~54m/sに揃っているのが、さすがです。

加えて倉本プロは、わざとヒール寄りのミスショットを打って、それでも飛距離の落ち込みが少ないことを実証して下さいました。

最後に、全力でのフルショットを見せてくれたのですが、このアベレージゴルファー向けのPHYZ 5ドライバー+純正シャフトで、290ヤード超えの飛距離を記録しました。

PHYZ 5ドライバーは、本来はヘッドスピードが少し落ちてきたアマチュア向けのドライバーですが、プロのスイングにも十分に耐えられる高いポテンシャルを持っていることが実証されました。

この後、倉本プロは我々アマチュアのスイング診断、アドバイス、シミュレータでの1ホール対決などに時間を割いてくれました。

私は「太平洋クラブ御殿場コース」の1番ホールで対決して、偶然にも2オンできたのですが、グリーン上でプロに負けてしまいました(笑)。

実は、私は以前から倉本プロの著作を何冊か読んでおり、その練習法を実践しています。

そこで今回は、倉本プロ推奨の練習法である「ワンレバースイング、ツーレバースイング」の正しい実践方法についてご質問させていただき、ご本人から直接指導を受けることができました。

これが実は、私にとって今回の最大の収穫でした(サイン入りキャップも)。

今回は新製品発表イベントのレポートでした。

みなさんの明日のゴルフのお役に立てば幸いです。

リトル・レッド・ブックでした。