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ゴルフスイング

おっ3

わかりやすい股関節の使い方~どんな時に使うの?~

日本のファンも増えているセキ・ユウティンのトップです。

十分に肩が回り、右股関節にしっかりと体重が乗っていることがわかります。

右股関節に乗れないと、結局は手打ちになってしまいます。

上手く股関節を使うことができずに上達が遅れてしまう方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか?

下半身の力を引き出すためには、股関節の使い方をマスターする必要があります。

今回は、どんな時に股関節を使うのか? このポイントを具体的に掘り下げることで、スイングに不可欠な股関節の使い方を考えたいと思います。

踏ん張る時には、股関節が重要な役割を果たします

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がっぷり四つに組んだ横綱白鳳!

相手力士も、しっかりと股関節が入った状態で、下半身の力を十分に使って踏ん張っています。

「股関節が入るってどういうことがわからない」という方がいらっしゃるかもしれません。

それを体感するために、ちょっと身体を動かしてみましょう。

壁などの動かない物に手のひらをしっかりとついて、脇を絞めて肘を曲げた状態を作ってください。

そして上半身を前傾させて、腰を落とした状態で膝を曲げて全力で押してみましょう。身体のポジションは、この写真の四つ相撲のようになるはずです。

強く踏ん張る必要がある時は、このように股関節が重要な役割を果たします。

バランスを取る時にも股関節を使います!

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『おっ3』も若かりし日は、年間50日前後は朝から晩までゲレンデにいたものです。

特にモーグルのようにコブ斜面を滑る時は、股関節を使えていないと、コブ1つさえ越えられないと思います。

前傾した上半身の重さを股関節で受け止めているからこそ、壁のような急斜面でバランスを取ることができるのです。

トップスキーヤーやデモンストレーターは、ゴルフの上達がとても早いようです。

スキーヤーは、ゴルフのスイングにも必要な『足裏感覚』と『股関節に乗る』ことをすでに身に付けているためだと思います。

ゴルフは、止まったボールを打つスポーツです。

しかし、長いクラブを高速で振るためバランスを取る感覚は必要不可欠です。

このバランスを高い次元で取ることは、スピード溢れるスイングをしながらも正確性も兼ね備えることにつながります。

衝撃を吸収します

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自動車、バイク、電車、飛行機など、高速で移動したり不整地を走破する乗り物は、必ず衝撃を吸収するシステムが搭載されています。

自動車では、コイルスプリングとかショックアブソーバー、板バネなどがその機能を持っています。

どんなに高出力のエンジンを積み、高性能タイヤを装着していても、この衝撃吸収の機能が低ければレースには勝てません。

乗用車の場合は、とても乗り心地が悪くなります。

股関節は、スイングの回転運動の際には回転スピードによる衝撃も吸収してくれます。そして、重心位置の調整にも股関節は欠かせません。

以上の通り、『踏ん張る時』、『バランスを取る時』、『衝撃吸収と重心調整』のために股関節は重要な役割を果たします。

次回は、股関節を使えるようにするためのトレーニング方法を提案します。