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ゴルフスイング

Nick Jagger

ロブショットは、勇気を持って大きく速く振るのがポイント

アマチュアゴルファーにとって、ロブショットは最難度のテクニックかもしれません。

フワリと柔らく上がって、ピタリと止まるボール、打ってみたいですよねぇ。

ロブショットの出番は限られた状況だけ

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ロブショットの名手といえば、なんといってもフィル・ミケルソンですよね。

特に印象に残っているのが、2010年のマスターズ3日目に18番ホールで見せたロブショットには、世界中が魅了されました。

あの1打に憧れて、練習場で真似した人も多いことでしょう。

しかし、あのようなショットは、ガラスのグリーンと呼ばれるほどの硬くて速いオーガスタのグリーンだからこそ必要とされるショットなのです。

私たちが普段プレ-するコースでは、ロブショットを打たなければ寄らないという状況は滅多にないのが現実です。

その滅多にない状況とは……。

木がスタイミーで木の下は狙えないとき。

バンカー越えで、ピンが手前にあり、グリーン面が硬いとき。

砲台グリーンでピンが手前で、足元が平らなライのとき。

というような、本当に限られた場面だけなのです。

ピッチ&ランと反対のことをするショット

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しかし、アンラッキーにもそんな状況に出くわしたときのために、普段から練習はしておく必要はあります。

打ち方は次の通りです。

ボールは左足の内側に置いて、ハンドファーストにはせずに、クラブを垂直に構えます。

クラブフェースを思い切り開き、ボールから遠くハンドダウンにします。

スタンス幅は広く、オープンスタンスで左を向いて構えます。

スタンスの方向に振ります。

つまり、ターゲットに対してはカット軌道になります。

積極的にコックを使って、クラブヘッドを走らせます。

要するに、ピッチ&ランと反対のことをすればいいのです。

さらに確実にボールを上げる保険として、グリップは右手を上から被せるように握っておくと、インパクトでフェースが閉じにくくなります。

勇気を持って振り抜く

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クラブフェースは思い切り開いてボールの下に潜らせるわけですから、当然ボールはあまり飛びません。

その分振り幅を大きくしてコックも使い、ヘッドスピードを出す必要があります。

フルスイングで思い切り振って、30ヤードが目安になります。

そして最大のポイントは、勇気を持って振り抜くことです。

距離に対してのスイングが大きいですから、どうしても速く振ることを躊躇しがちになりますが、インパクトが緩むと、半分の距離しか飛ばなくなります。

大きく速く振るという、覚悟が必要なショットといえるでしょう。