パッティング時、インパクト直後にボールが飛び跳ねる生徒の話

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回は、ショートパットが苦手と言うy様のお話です。

パッティングでボールが飛び跳ねる

ラウンドレッスンでは動画を必ず撮ります。飛球線後方からと正面の動画が主です。

ご自分のラウンド中のスイング動画を見ることは、生徒様には新鮮らしく好評です。

撮った動画は、その場で指摘すれば治る症状であれば、その場で見てもらい、悪い箇所を指摘して、修正してもらいます。

さて、最近のラウンドレッスンのことです。

y様が7メートルくらいのパッティングをしたところボールがバウンドしました。

私「今、打った直後にボールがバウンドしたのをわかっていますか？」

y様「いいえ、気が付きませんでした。バウンドしたんですか？」

同伴者のk様に私が同意を求めると、k様も「はい、バウンドしました」と答えました。

ハンドファースト過ぎる

y様は自分の目の前で起きていることなのに気が付かないのです。

つまり、自分の何気なく行っている動きが悪い動きになっていても、案外、気が付かないのです（本人は悪い動きだと思っていない場合、当然気にしません）。

そのパッティングも動画で撮っていましたので、y様に確認していただきました。

y様「本当ですね。ボールが跳ねてますね、全然気が付きませんでした」　

私「原因は、ハンドファーストが強過ぎることだと思います」

ハンドファーストでボールを上から打ち込むように打っているので、打たれたボールが地面に跳ね返されてジャンプしているようです。

y様には、次にパッティングする時に、グリップの真下にボールをセットして、ヘッドの分だけハンドファースト（ハンドジャスト）にして打ってみてくださいとアドバイスしました。

ハンドジャスト

次のホールのグリーンでハンドジャストのアドレスの形を作っていただきました。

y様「こんな構え方ですか？」

私「そうです。それでハンドジャストです」

それから、パッティングのたびに私がチェックしてから打っていただきました。

y様の、パッティング直後にボールがジャンプする現象は解消しました。

パターにも3度から4度のロフトが付いています。

それは、打った直後に少しですがボールが空中を飛ぶほうがいいからです。

打ってすぐ転がると、グリーンの芝や傾斜に影響を受けてしまいます。

特にショートパットでは影響が大きいです。

ロフトのお陰で、打たれたボールは軽く飛ぶ（スキップする）ので、ショートパットの場合、フェース面の向きを合わせて、カップを少しオーバーするように打てれば芝や傾斜に影響されずに、入る確率が高くなります。

私の書いた本に「パターイップスとさよならをする」という本があります。

パッティングに悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。