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こせきよういち

ウェズリー・ブライアンが89 分でラウンド完了 ~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み #39

先週の米ツアー戦=BMW選手権では、ウェズリー・ブライアンの「スピードゴルフ」が話題になりました。

大会最終日、トップスタートの第1組をひとりでプレーしたブライアンは、1時間29分=89分で18ホールをラウンド。

公式記録はありませんが、この所要タイムは米ツアーのラウンド最短記録だろうと思われます。

所要時間89分で、スコアは69

ウェズリー・ブライアンは、ウェブドットコムツアー(下部ツアー)から今季PGAツアーに昇格したルーキーですが、シーズンに入ると直ぐに頭角を現し、4月にはRBCヘリテージでさっそく初優勝を遂げました。

彼は、かねてからゴルフファンの間では有名な存在でした。

YouTubeに「ブライアンブラザーズゴルフ」というチャンネルを設け、そこで数々の華麗なトリックショットを披露する人気ユーチューバ―だったのです。

その器用さも今回は大いに役立ったのかも知れません。

BMW選手権の最終日、同伴競技者のいない、ひとりで回ったブライアンは18ホールをわずか1時間29分でラウンド。

しかも、スコアはアンダーパーの69(パー71)。

彼自身の、この大会唯一の60台だったのですから、さらに驚きです(そこまでの3日間のスコアは76、71、72)。

ところで、上記画像はインスタグラムの動画です(下のURLをクリックして動画をご覧ください)。

ブライアンに同行するスコアラーやスコアボードの担ぎ手たちも、さぞや彼のペースに合わせて移動するのが、大変だったでしょうね。

お疲れさまでした!

キャディとの息の合ったコンビネーションがキー

ラウンド中の移動は、基本的に軽いジョギングです。

でも、それだけではラウンド90分は切れません。

所要時間を短縮するには、キャディとの息の合った連携が必要でした。

例えば、このインスタグラムの動画(下のURLをクリックして開いて見てください)にあるように、グリーンオンに成功すると、次に使うパターは放り投げてもらう(キャディはその場に残り、ディボットマークを修復)。

グリーン周りからのショートアプローチでは、キャディはピンを抜き、パターをグリーン上に置いて、ひと足先に次のホールに向かう、といった一分一秒を短縮するためのコンビプレーが貫徹されての記録だったのです。

そして、最後のカップインを終えると、彼ら二人(ブライアンとキャディ)はグリーンエッジに仰向けに倒れ込むありさま(下記リンク先の動画をご覧ください)。

その瞬間、周囲のギャラリーや関係者から拍手が沸き起こったのもうなづけます。

ケヴィン・ナは昨年の最終戦で1時間59分の記録をマーク

実は、ちょうど1年前、昨年の最終戦=ツアー選手権の最終日にも、同様の「スピードゴルフ」が話題になりました。

そのプレーヤーは、普段は「スロープレー」で有名なケヴィン・ナです。

やはり、トップスタートをひとりでラウンドすることになったナは、急ぎに急ぎ、結果1時間59分でラウンド。

そして、面白いことに、このときもスコアは、自身のベストスコア70(パー70)でした(それまでの3日間のスコアは77、74、72)。

ところで、ナの「スピードゴルフ」を伝えるPGAツアーのオフィシャルサイトのニュース(下記リンク先)には、「公式記録がないため、非公式だが、PGAツアーのラウンド最短記録だろう」と紹介されています。

ですから、今回のブライアンの89分は間違いなくツアー記録でしょう。

ちなみに、ナはこのとき「パーもしくはそれ以上の良いスコアで、このラウンド時間は誰にも破られないだろう」と豪語しています。

それが1年後にあっさり破られるとは……。

さて、今後、この89分の記録に挑戦するプレーヤーは現れるのでしょうか?