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ゴルフスイング

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「グリーン上のボールの曲がりをどのように読みますか?」〜上達シリーズ第14回

グリーンで傾斜を感じた時に曲がりをどのように読むかは、入るか入らないかの極めてシビアな判断となります。

皆さんはグリーンの傾斜をどのように読んでいますか?

上達シリーズ第14回はグリーンの傾斜をどのように読むか? を考えます!

まずはグリーンの傾斜の基本的な読み方について……

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皆さんご存知の通り、ゴルフ場で真っ平らなグリーンは基本的にありません。

必ず傾斜があります。

一般的には、手前から奥に上っているグリーンが比較的多いですが、それも比較的多いという程度で、グリーンの傾斜にはさまざまな種類があります。

縦長、横長、その他にもいろいろな形があり、二段グリーン、ポテトチップスのような形状など、同じものは基本的にないと思います。

何度もプレーしているコースであれば、各ホールのグリーンの形状も頭に入っているでしょうが、初めてプレーするコースではまさにその場でグリーンの形状を把握しなければなりません。

グリーンの傾斜を把握するためには、グリーンに上がる前から準備が始まります……

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フェアウェイからグリーンに向かって歩いて行く時に、必ずグリーンはどのような形状で傾斜があるのかを見ます。

そして、この時に必要なことは、自分の球が乗っているところはそのグリーンの形状の中でどんな場所なのかを把握することです。

自分のボールを確認したくて一目散にボールのところに行ってはいけません。

いざ、ボールのところに行ってしまうと全体の傾斜がわからなくことがありますので、必ずグリーンに上がる前に全体の傾斜と自分のボール位置とカップとの関係を確認しておきましょう!

グリーンに上がってから花道に戻ってグリーン全体の形状は確認できません。

そんなことをしていたら、ひんしゅくを買いますからね。

傾斜と曲がり幅を考える……

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自分のボールはどのくらい曲がるのか?

それはグリーンの傾斜の度合と、自分のボール位置とカップとの位置関係で変わってきます。

例えば、グリーンの傾斜がきつくピンの真横にボールがある場合などは、曲がり幅は極めて大きくなり、さらにこれにグリーンの速さが加わると、場合によってはカップの真上から落とさないとまったく寄らないというような場合もあります。

こんな場合には経験だけが頼りになることもありますが、一般的にやや傾斜があるような場合で、自分が傾斜を感じる場合でも、曲がり幅をきちんと自分で考えて判断することが必要です!

なぜなら、ゴルフをやる時に傾斜を感じて曲がり幅を自分で判断するクセをつけていかないと、いつまで経っても適当に傾斜を感じていい加減に曲がり幅を見ていることになります。

これでは傾斜を読んでカップインさせることはできず、パットでの上達は見込めません!

ボールの曲がり幅を判断する……仮想のラインをグリーン上に描けるか!

通常の傾斜での曲がり幅は、カップ幅で1個から3個程度でしょう。

問題は、真横、斜め上、斜め下などで微妙に曲がり方が違って来ることです。

私は次の要領で傾斜を確認します。

○自分のボールの後ろからカップを見ます。その際に大事なことが以下の内容です。

★切れ方を判断します。どのくらい切れるかを判断したら、途中の目印(カップ跡、芝の色が変わったところ、芝の傷etc.)を目印としてカップまでのラインを自分の頭の中に描くようにします。

最初は上手くいかないかもしれませんが、慣れればスムーズにグリーン上にボールが転がる仮想のラインを描くことができるようになります。

これができれば入る確率は格段に高まると思います。

★次に、カップの反対側からボールのマーカーを見て、仮想のラインの曲がり方を確認します。

その際に、カップに向かって左側と右側を交互に通り、マーカーとカップを結んだ真横からボールまでの傾斜〈平坦、上り、下り〉を確認します。

★傾斜の度合いを頭に入れたら、再度曲がり方を確認して仮想のラインの途中の目印に向けてパッティングを行います。

入れるパットのためには、良い転がりで届く強さも必要なのですが……

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パットを入れるためには、順回転の転がりの良いパットをする必要があります。

さらに、カップに届くだけの強さも必要です。

何人かの女子プロに聞いた話では「ショートしていてはプロとしてやっていけない。少しぐらいオーバーすることが絶対に必要だ」と言われました。

プロも人間ですから、弱気になることもありますが、自信がなくなると曲がりを大きく取り膨らませるようになります。

こうすると、余計に入らなくなるというのです。

パットが上手いプロはラインを薄めに読んでしっかり打つのだと言われました!

いわゆる、薄めに読みオーバー目に打つことが必要なのです。

なお、同伴者が先に打つ場合には、さらに転がり具合を見ることができて参考になりますね。

この時はボールのスピードと転がり方をぜひ参考にしましょう!

いずれにしても、ゴルフは直径約10センチのカップに入れなければなりません。

ショットがいくら良くてもパットが入らなければ好スコアに結びつきません。

逆に、パットが良ければ少しぐらいショットが悪くてもしのぐことができます。

アマチュアは「パット is スコア」ですね。