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ゴルフクラブ

モハメドアリモト

【5番アイアンを打ちやすいクラブへ交換してみませんか?上手く活用するためのセッティング考察編!】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

アマチュアゴルファーのアイアンのミート率は、7番アイアンあたりから精度が落ちる……とよく言われております。

プロの間でも、5番・6番アイアンは抜いてユーティリティに変更しているのをよく見かけます(特に女子プロ)。

7番アイアンより上の番手を確率良く、正確に飛ばすためにはプロでも神経を使うようですね!

そこで、今回は5番アイアンをよりミスなく打つためのクラブセッティングについてご紹介したいと思います。

最近では、アイアンセットも最初から6番アイアンまでのセットも発売されており、それに替わるクラブも多数発売されております。

ゴルフがより楽しくなるようなお話になると思いますので、今回も最後まで、お付き合いいただければ幸いです。

それでは、はじまりはじまり……。

その1、5番アイアンがミスなく打てればゴルフが変わる!?

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現在のポピュラーなアイアンセット内容は、5番〜ピッチングウェッジ(PW)までとなっております。

しかし、アマチュア・アベレージゴルファーにとって5番アイアンをミスなく打つのは結構難しいと思います。

3番、4番アイアンは現在使う人も少なくなり、もはやセットに入らないことが当たり前になって来ておりますので、打てなくても諦めは付きます。

しかし、5番アイアンを上手く使えれば、コースマネージメントにおいてスゴく重宝するアイテムになると思います。

例えば、380ヤードくらいの打ち下ろしミドルホール(パー4)などで左右OBという場面。

とりあえず170ヤードほどを5番アイアンでミスなく打てれば、2打目、3打目で確実にグリーンオンしボギーは手堅いですもんね!

結局、コースで確実に5番アイアンの距離(170〜180ヤード)を打てれば、それを基準にしたコースマネージメントができ、プレッシャーの掛かるホールロケーションでも無理せず攻略できます。

という理由から、170ヤード付近を確実に打てる5番アイアンがあれば

『ティーショットで毎回ドライバーでとにかく距離を稼ごうと試みてミスしてしまう』

……そんなゴルフから卒業できると思います。

その2、アイアンが得意な人には大きめポケットキャビティアイアン!

これは、現在ご使用のアイアンセットの形状よりも5番アイアンのみミスに強い形状へ変更してみては? という提案です。

例えば、

・フラットバックキャビティ(セミキャビティ、ハーフキャビティ)アイアンをご使用なら、ソール幅の分厚いポケットキャビティアイアンを5番に

・マッスルバックアイアンをご使用ならフラットバックキャビティを5番に

という具合に、それぞれ5番のみ変更するということです。

よりソール幅も広く、スイートスポットも大きなアイアンなら、ミスヒットをしても大きなケガは避けられますよね。

それに、その際気を付けてもらいたいポイントがもう一つ!

シャフトをワンランク軽くしてあげるということです。

例えば、アイアンのシャフト総重量120グラムくらいのものなら、5番のシャフトは100〜110グラム前後のシャフトに変更します。

なぜか? やさしいアイアンヘッドというと大きめで、重心距離が大きくなりますので、インパクトでヘッドが返りづらくなります。

そこで、ヘッドスピードを上げてヘッドが返りやすくするため、現在より軽めのモノへ変更してあげます。

さらに、変更する5番アイアンは“ユーティリティ”ととらえ、よりしなり戻りが良く球がつかまるシャフトへ変更しても良し!

カーボンシャフトに変更するのも効果的です。

写真は大きめヘッドのキャビティアイアンの例、キャロウェイ スティールヘッドXRです。

その3、さらに打ちやすく! アイアン型ユーティリティー

少し前までは、2〜4番アイアンの替わりになるモノでしかなかったアイアン型ユーティリティ!

使用する人もアスリート系でアイアンをシッカリ打てる人御用達でしたが、最近では5番アイアンをより打ちやすいクラブへ変更する要望が多いため、それの代役になるようなロフトのクラブが発売されております。

特徴は、アイアン型とはいえそこはユーティリティですから、ヘッド内部は中空構造が多く、飛距離が出ます。

さらに、アイアンよりもさらにソール幅が分厚く球をつかまえやすい構造をしておりますので、ミスに強いことに間違いはありません。

まぁ、しいて言えば……アイアンととらえて考えると、形状の差が出ますのでアドレスした際に違和感を感じるかもしれません。

しかし、アイアンよりも全長は長めですし、総重量もアイアンのよりは軽くセッティングしますから、打ちやすさは間違いなく向上するでしょう!

打ち方は、アイアンと同じ打ち方で『シッカリ打ち込んで』ください。

もし、打ち込むことが困難であるのならば……次に紹介するウッド型ユーティリティの選択をおススメ致します。


写真はアイアン型ユーティリティの例、ロマロの「バリスタ ハイブリッド」です。

その4、どうせ替えるならトコトンやさしくウッド型ユーティリティで!

最後に、紹介するのは何と言っても一番やさしい『ウッド型ユーティリティ』。

これは、5番アイアンに相当するロフトのモデルが多数出ておりますので、好みのモデルを見つけやすいと思います。

フェアウェイウッドよりもシャフトは短く、ヘッド形状もそれよりは小振りですので、抜けは良くミート率も上がります。

しかし、このクラブもウッドと思って打つよりも『アイアンの感覚』で打たれるほうがいいでしょう!

アイアン型ユーティリティよりは低重心設計ですので、球は上がりやすいですが、シャフトの長さやヘッド形状を考えると、やはりアイアン寄りの感覚のほうがマッチすると思います。

そして、把握しておいていただきたいのが『アイアンと同じロフトなら必ずアイアンよりも飛距離が出る』ということです。

キッチリと今のアイアンの流れで5番アイアンの飛距離を打ちたい方にとっては、“飛び過ぎる”という現象が起こるでしょう。

ですので、購入される前に使用中の5番アイアンと同じロフトのクラブと、それよりも1番手下のロフトのクラブの飛距離確認をオススメします。

とにかく、シッカリ飛ばしたいという方には無用な話ですが、想定している距離より飛んでしまうと思いますので……ぜひご確認を。


写真はBALDOのウッド型ユーティリティ「コンペチオーネ568ユーティリティー 」です。

その5、今回のまとめ

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いかがでしたか? 今回は、シッカリとミスなく打てると絶対にスコアメイクに役立つ『5番アイアンの距離』について書かせていただきました。

なぜこのお題にしたか? というと僕が実際にプロからコースマネージメントを教えていただいた際に、

「5番アイアンの距離から200ヤード前後の距離をミスなく打てることが、2打目・3打目を打ちやすくし、それこそが、スコアメイクにつながる近道」

と教わり、5番アイアン(5番アイアンの距離)の重要性を再確認した次第です。

最近のアイアンは、比較的飛距離が出るようになっておりますから、昔の4番アイアンに相当するクラブが現在の5番に相当します。

そんな、飛距離の出るクラブをさらに打ちやすくしようという発想ですから、間違いなくスコアメイクに役立つセッティングだと思いますよ!

やっぱり、ストレスなく打てるクラブはラウンド中の強い味方になりますので、皆さんもぜひご検討くださいませ。

では、今回も最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。     

〜最高の1打とその次のステップのために〜     
また次回まで……
押忍・感謝