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“ワンレングスアイアン”ってご存知ですか?

アイアンといえば、普通は1本1本長さが違いますよね?

最近では5番アイアンからピッチングウェッジ(PW)というセットが最も一般的ですが、5番アイアンがいちばん長くて、PWがいちばん短いというのが普通です。

ところが最近では、すべての番手が同じ長さというアイアンがあるんです!

ところで、アイアンってなんで番手によって長さが違うの?

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そもそも、アイアンがなぜ番手によって長さが違うのかというと、番手ごとの飛距離差を出しやすくするため、というのが一般的に考えられる理由です。

もちろん、長い番手のほうがロフト角が立っていて距離が出やすく、短い番手になるにつれてロフト角が大きくなって(寝て)いき、高く上がるけど遠くには飛ばなくなる、という感じに設計されています。

そして、長さが変わっても同じように振りやすくするため、長い番手ほどヘッドの重量が軽くなっています。

また、構えたときにどの番手でも真っすぐ飛ぶように、長い番手ほどライ角(地面とシャフトが作る角度)が小さく、短い番手ほど大きくなっています。

なぜワンレングスアイアンが生まれたのか?

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……と、さまざまな工夫をして、違う長さ・違うヘッド重量・違うロフト角・違うライ角のアイアンを組み合わせて、さまざまな距離を、クラブを持ち替えることで打ち分けられるようにしているのが、現在のアイアンセットな訳です。

これはこれでもちろん機能していて、世界中のほとんどのゴルファーがこのようなアイアンセットを使用しています。

問題は、1本1本長さも重さも違うため、違う打ち方をしなければならないということです。

そこで、「○番アイアンは得意だけど、△番アイアンは苦手だ」というような話も出てきます。

その問題を解消したのが、ワン(シングル)レングスアイアンという訳です。

読んで字のごとく、ワンレングス(一つの長さ)しかないアイアンで、3番、4番アイアンからウェッジまで、すべて同じ長さのアイアンなのです。

ワンレングスアイアンの仕組みは?

長さが全部同じということは、クラブの総重量も、ヘッド重量も、ライ角も同じで、ロフト角の違いだけで距離を打ち分けることになります。

つまり、このアイアンのメリットは、すべての番手を同じ打ち方で打てるということです。

通常のアイアンだと、もしかしたら、番手によってボールの位置を変えたり、スイングの力加減を変えたりという工夫が必要かもしれません。

また、長さが違うので、おのずとボールからどのくらい離れてスタンスを取ればいいかということも変わってきます。

これらをすべて解消し、すべての番手で同じアドレス、同じ力感でスイングできるのが、ワンレングスアイアンなのです。

誰が使っているの?

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ワンレングスアイアンの存在を一躍有名にしたのは、2015年に全米アマゴルフ選手権とNCAA(全米大学体育協会)チャンピオンシップで優勝し、2016年にプロ転向、今季からPGAツアーに参戦しているブライソン・デシャンボー選手です。

自らを“ゴルフの科学者”と呼ぶ彼は、ワンレングスアイアンを駆使して前述のアマチュアタイトルやマスターズのローアマチュアを獲得し、プロ転向しました。

現在、彼がアマチュア時代に使用していたイーデルゴルフや、プロ転向時に契約したコブラゴルフから、ワンレングスアイアンが販売されています。

もし、現在使っているアイアンセットに不満があり、ゴルフをシンプルにしたいという方や、アイアンが苦手だという人は、一度、このようなアイアンを試してみてはいかがでしょうか。

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