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やっぱり、ゴルフは難しい。なぜ難しいのか考えてみた。

「止まってるボールを打つなんて簡単じゃん」

「ゴルフなんておっさんがやるスポーツだろ?」

ゴルフをやったことのない人が持つゴルフのイメージはこんな感じなのかもしれません。

かくいう筆者も、ゴルフを始める前に持っていた印象はそうでしたが、いざ実際にやってみると、こんなに難しいスポーツは無いと言い切れるほど難しいです。

ゴルフがなぜ、こんなに難しいのか、理由をいくつか考えてみました。

自分の直感と、結果が伴わない・・・

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あのタイガー・ウッズも、自著の中で、こう述べています。

『ゴルフは自分の直感と反対のことが起こるスポーツだ』

例えば、アイアンで高いボールを打ちたい時、直感的に言えば、すくい打ちをしようとして右肩を下げて打ちたくなりますが、実際にその打ち方ではトップを誘発することになります。

正解はダウンブローに打ち抜く必要がありますね。

また、スライスや右プッシュを避けようとすると、直感的には左を向いて左に振りぬこうとしてしまいますが、これだとさらにスライスに輪を掛けて右へ行ってしまいます。

むしろ思い切って右を向いて、インサイドアウトに打てば、ドロー回転のボールが打てるようになります。

ドラコンホールなどで、普段よりボールをより飛ばそうとすると、直感的にグリップに力を入れてギュッと握ってしまいますが、これだと全身の筋肉が固まってしまい、ヘッドスピードは逆に落ちてしまいます。

実際は飛ばしたい時こそ、全身の力を抜いてリラックスしないと、ヘッドが走りません。

このように、自分が思っていることと結果が全く伴わないことがよくあります。

ゴルフのコツを一言で言えるような言葉は存在しませんが、「直感に負けないで自分を信じること」というのは1つの要素に挙げられるかもしれませんね。

同じ場面・同じ条件には、ほぼ出くわさない・・・

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ゴルフは例えばピアノのように、本番の演奏会とほぼ同じ環境を練習で作り出すことは出来ません。

ゴルフ場という広大な敷地の中を、直径4センチ程度のゴルフボールでプレーする訳ですから、過去に何度もプレーしたことのあるホームコースだとしても、ティショットを除けば、同じ場面に出くわす可能性はほぼ無に等しいと言っても過言ではありません。

そして、厄介なことに、1打打つ度に状況が変化します。

また、前回ラウンドした時と同じホールで同じ距離を打つとしても、気温・風といった気象条件や、芝生の状態・ピンの位置によって、選択するクラブが違ったりすることもあります。

修羅場を潜り抜けてきたプロゴルファーですら、同じコースで4日間プレーして、日によってスコアに大きく差が出てしまう訳です。

我々のようなアマチュアは結果を真摯に受け止めるしかないってことですね。

考える時間があり過ぎる・・・

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ゴルフはプレー時間と比べると、プレーに関与する時間が他のスポーツと比べても段違いに少ないスポーツです。

18ホールに掛ける時間は5時間弱に対し、プレーしている時間は多くても2~30分というところでしょうか。

また、止まっているボールを打つという行為。

実は、これが人間の持つ動物的本能に逆らっていて、ゴルフを難しくしている大きな要素でもあります。

例えば、道具を使う個人スポーツとして、テニスや卓球がありますが、打つ対象であるボールが自分のほうに向かってくるため、身体は自然と反応してくれます。

飛んできたボールを打ち返す訳ですから、頭で考えている余裕はあまりありません。

反復練習により積み重ねてきた経験値を活かし、身体が反応しながらプレーします。

一方で、ゴルフの場合はボールはそこにある訳ですから、自分から動き出さなければ始まりません。

が、止まっているボールを打とうとすると、いろんなことを考えることが可能で、逆にそれがスムーズで自然な動きを阻害してしまうのです。

それでも、やっぱりゴルフは楽しい!!

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中々上達しない、スコアに反映されないのもゴルフの大きな特徴の一つですが、何度打ちのめされても、ゴルフで得られる快感はやった人にしか分からない格別のもがあります。

どんなに上手くなっても、回りからどんなに褒められても、課題が尽きることは永遠にありません。

ゴルフをとことん楽しむこと。

これがゴルフをする人にとって、一番大事なような気がします。