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http://ftw.usatoday.com/2017/03/angry-golfer-throws-golf-club-into-a-lake-after-unlucky-bounce

ライフスタイル

こせきよういち

バウンド次第で“天国と地獄”~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#13

先週の米ツアー競技「アーノルド・パーマー招待」の舞台=ベイヒル・クラブ&ロッジは池がタイトにからむホールが多く、しばしばドラマチックな展開が演じられます。

今年は豪州出身のマーク・リーシュマンが11アンダーで逆転優勝しましたが、7アンダーで7位タイになったエミリアーノ・グリジョも、第3ラウンドの6番ホール(パー5)で池ポチャ2連発がなければ……。

池越えのグリーン手前に並ぶ石堤に当たったボールのバウンド次第では、同じく11アンダーでフィニッシュした可能性があったのです。

グリジョは2個のボールと1本のクラブを池ポチャ

アルゼンチン出身のグリジョは第2ラウンドを9アンダー、2位で通過。2シーズンぶりの優勝の可能性も出てきた第3ラウンド、6番ホール(555ヤード、パー5)でグリーンを狙った第2打はグリーンに届かず、ボールは石堤の寸前に池ポチャ。

打ち直しの第4打は、今度は石堤を直撃。ボールはアンラッキーなことに手前方向にバウンドし、再度池ポチャ。

6打目でようやく池を越えたのですが、そこで今度は手にしていたクラブ(3番アイアン)を池ポチャ(リンク先参照)。

グリジョはそこからさらに3打を要し、計9打でこのホールをホールアウト。

クワドラプルボギー(+4打)とし、最終的に優勝したリーシュマンに4打及ばなかったのでした。

ベイヒルの18番ホールでのラッキーなバウンド

グリジョの一打もバウンド次第では4オン。スーパーなパーセーブとなった可能性がありました。

まさに、バウンド次第で“天国と地獄”なのですが、そんなシーンがより演じられるのがベイヒル・クラブ&ロッジの18番ホール(458ヤード、パー4)です。

ここは大きな池の周囲を、ティ〜フェアウェイ〜グリーンが右曲がりに配置されたレイアウトで、ピンがグリーンの右奥に切られた場合、第2打は池越えのタフなショットになります。

そのため、池ポチャも良く見られるのですが、ときにはグリーン手前に並んだ石堤の石をボールが直撃。

そして、ラッキーバウンドになることも。

そのラッキーバウンドで良く知られるのが、2015年大会のブラント・スネデカーのこの一打(結果、パーをセーブ)。

また、2012年大会のババ・ワトソンもラッキーなバウンドに助けられ、見事にバーディをマークしています(リンク先参照)。

ボールが“塀の上”をコロコロ

グリーンを取り囲む池の淵の石をラッキーバウンド、といえば、全英オープンチャンピオンのダレン・クラークのこの一打が思い出されます。

アイルランドの「ザ・K・クラブ」で開催された2005年スマーフィット・ヨーロピアンオープンでのこと。

18番(パー5)で2オンを狙ったクラークの一打はややショート。

ボールはグリーンの土手を保護する石垣の上に落ち、バウンドしたボールは、今度はグリーン左サイドの石垣の上をコロコロと転がり、最後はポコっ……。

欧州ツアー史上最もラッキーなショットのひとつと言われています。