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ゴルフボールでリフティングをしてみよう!

よくプロゴルファーのSNSを見てみると、ゴルフボールでリフティングをしている様子を見かけることがあります。

一昔前タイガー・ウッズが出演していたCMを見て、練習した方も多いのではないでしょうか。

正直ゴルフの腕前が上がるかどうかは疑問ですが、なんとなくできたらかっこよさそう♪

そんな理由でリフティングを練習してみましたので紹介します!

使用クラブはウェッジで!

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実際手にしてみるとわかるんですが、ロフトが立っているクラブでのリフティングは正直ものすごくやりづらいんです。

というよりも腕や手のひらの筋肉がすぐに限界を迎えます。

なので、まずはなるべくロフトが寝ているサンドウェッジ(55度~)以下のクラブを使用するようにしましょう。

そうしないと腕が持ちません。

さらに余計な力が入ってしまいますので、そうなると正確にクラブを動かすことが難しくなります。

ゴルフボールでリフティングをする、という目的なので男性でも軽くて扱いやすい女性用やジュニア用のクラブがあれば、そっちのほうが操作しやすいですよ。

クラブを持つ位置は?

普通にグリップを握ってリフティングをしてしまうと、やっぱり腕が疲れます。

なのでグリップを握ったら、前腕部分でグリップエンドを支えてあげるように持つと上手にバランスが取れてやりやすくなります。

そのためグリップの中ほどを手で握ってみるとちょうどいい長さになります。

またウェッジリフティングをする時の握り方も大切です。

やっぱりゴルフスイングと違って、ものすごく細かく微妙な力加減を要求されますので指の感覚が最重要。

そのため手のひらで握り込むのではなく、指で引っ掛けるようにしてクラブを握ってあげましょう。

これだけで操作性がグンと上がります。

慣れてきたら、長く持って地面に近いところでリフティングできるようになると、ボールをまたぐなどの複合トリックもやりやすくなります。

フェース面を変えずに上下させる動きが重要

とにかくリフティングではボールを真っすぐ上に上げることが重要になります。

ちゃんとボールが上がれば次も打ちやすくなりますので、何回も続けられるようになるんです。

そんな時に意識してほしいのはフェース面の角度です。

真下から真上に、肘を引っ張り上げるような動作をしてあげると、フェース面が安定して操作できますよ。

そしてその動きがやりやすいのは膝下あたりの高さです。

どうしても目の位置と近くしたいので、腰の当たりで試みたくなるのですが、リラックスしてフェース面を上下させやすいのは膝下の高さになるんです。

※動画はゴルフクラブを使ったリフティングブームを巻き起こしたナイキのCMです

ウェッジリフティングはロフト角が大きいほどやりやすい!

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ウェッジリフティングはボールを上にコツコツ……とリズム良くフェースの芯に当てなければ続けられません。

そこでウェッジリフティングをする時のロフト角は、大きければ大きいほどやりやすくなります。60度や58度のウェッジをお持ちの方は、ぜひお試しください。

逆に言えば50度よりもロフト角の小さなクラブではものすごくやりにくくなります。

ロフト角が大きな分だけシャフトに角度をつけなければならず、フェース面を真上に向けておくのが難しいためです。

リフティングでもスイートスポットでとらえないと……

ショットと同じようにリフティングだってスイートスポットでとらえないと、ボールがまともに弾んでくれません。

ゴルフクラブっていう道具はどこまでも「しっかりとらえてあげること」が大切なようです……。

また、クラブのフェース面を大きく上下させてしまうと、当然ボールが暴れてしまい安定させることができなくなります。

コツはボールのたわみ、フェースの反発を感じながら小さくフェースを上下に動かしてあげることです。

もちろんスイートスポットでとらえてくださいね。

そしてウェッジリフティングの練習を続けていると、リフティングですらシャンクが出ることに衝撃を覚えました……。

ヒール側のヒットだけでなく、トウ側でヒットした時も、びっくりするほどボールの勢いが殺されてしまいます。

これを考えてみるとそりゃヒールで当たればボールは右へシャンクが飛んでいきますし、トウヒットだと弱々しい打球が出てしまい飛距離も出ないものなんだなぁ、と納得です。

まさかウェッジリフティングから学ぶことがあろうとは思いもしませんでした。

※画像は石川遼のリフティング! 最後がおちゃめ(笑)

ウェッジリフティングがやりやすいボールは?

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ウェッジリフティングをやっていると、やりやすいボールがあることに気付きます。それは外側のカバーが硬めのディスタンス系のボールです。

もちろんスピン系のボールでもできるんですが、フェースに当たった時にしっかりと反発してくれる感覚がディスタンス系のボールのほうが顕著です。

スピン系のボールはフェースをしっかりとタイミング良く動かさないと、リフティングの高さが足りず失敗するケースが目立ちました。

通常のショットでもインパクトではディスタンス系は勢い良く反発していく感触が手に残ると思います。反面スピン系のボールでは、表面がグシャッとつぶれたような感覚がありますよね。

外側のコアが硬いほうが、ウェッジリフティングはやりやすく感じられます。

ウェッジリフティングのやりやすい方法は?

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ここからはウェッジリフティングを実際にやってみましょう。やりやすい方法のポイントをいくつか挙げてみました。

ウェッジリフティングが全然上手にできないんだよなぁ、なんて方はこれらのチェックポイントを確認してみましょう! どこかに秘密が隠されているかもしれませんよ。

ウェッジリフティングを習得せよ! ステップ1.手のひらを下に

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ウェッジリフティングをする時に、握り方は非常に大切です。指で引っ掛けるようにして握るのは先述したとおりですが、手のひらを下に向けて握りましょう。

むしろ握るというよりは指先で引っ掛けるだけ。しっかり握ってしまうと繊細なタッチができなくなってしまいます。

ウェッジリフティングを習得せよ! ステップ2.フェースを地面と水平に

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セットアップもショットのアドレスと同様で大切になるんです。

一番大切なのがボールを当てる時に、フェースと美面と水平になる位置を保つこと。最初のセットアップがズレていると、最初からリフティングのボールが暴れてしまって上手にできません。

スタートの形がものすごく大切なんですね。

ウェッジリフティングを習得せよ! ステップ3.タイミング良くインパクト

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いよいよボールをリフティングしていきますが、ボールをフェースの上に落とします。ボールをドロップするようなイメージで行いましょう。

ボールが落ちてフェースに触れるか触れないかくらいで、フェースをグイッとリフトさせてあげると、ボールの反発力で跳ねてくれます。ここで真上にフェースを動かせていればちゃんと上に弾んでくれます。

ウェッジリフティングができない人は、インパクトで必ずフェースの向きがバラバラになってしまっている可能性が高いんですよね。

ボールが飛んでいく方向とフェース向きの関係は、ショットだけにとどまらずリフティングでも同じなんです。

ウェッジリフティングを習得せよ! ステップ4.まずは1回

ウェッジリフティングのやり方がわかったところで、いきなり100回を超える回数ができる人はいないでしょう。

せいぜいできても数回が関の山。これはウェッジをリフトさせる精度が良くないためで、まずは1つずつ課題をクリアする必要があります。

最初の課題はまず1回リフティングをすることです。

ボールをドロップして、リフティングをしたら空いている手でボールをキャッチしてみてください。最初はこれを繰り返して、ボールの反発力やクラブの動かし方、タイミングなどをつかんでいくようにします。

そしてリフティングしたボールをつかみやすいところにコントロールできるようになれば次のステップへ進みます。

ウェッジリフティングを習得せよ! ステップ5.2回&キャッチ

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リフティングしたボールが1回でキャッチできるようになったら、次は2回リフティング後にキャッチする練習をしてみましょう。

1回目は上手くできても、2回目のリフティングがずれてしまうと上手くいきません。この時、2回目のリフティングでウェッジの位置が高くなってしまう人がいるので注意。

常に膝下でのインパクトをキープして2回リフティング&取りやすい位置に上げてキャッチを目指しましょう。これが安定してできるようになると、連続リフティングができるようになってきますよ。

ウェッジリフティングを習得せよ! ステップ6.いろいろなバリエーションで

ウェッジリフティングを1回、2回ができるようになったら、いろいろなバリエーションを試してみましょう。

ボールを低く上げてみたり、わざと高く上げたり。常に同じリズムでリフティングが続けられるわけではないので、高さやリズムのバリエーションを練習するとウェッジリフティングが劇的に上達します。

ウェッジリフティングの効果を考えてみる

ゴルフの腕前とリフティングが直結するかどうかはちょっと疑問が残るところです。
が、ポジティブに考えて

・ボールとの距離感
・フェースタッチの感覚を養う
・自分の意のままにボールとクラブを操る

という訓練ができている、ということにもつながる……のかな。ゴルフはフルショットばかりではなく、イメージしたとおりにスイングの強さやロフトを変える「調整力」も必要とされます。

直接的な効果はなくても、間接的にそういった感覚が養えるのはウェッジリフティングのメリットかもしれませんね。

あ、そうそう。

あとはリフティングでもボールの打感がまったく違いますので、お手元のスピン系ボール、ディスタンス系ボールをリフティング比較してみてはいかがでしょうか。

けれど、これができるようになってもどこで披露すればいいんだろう。渋滞しがちな週末のショートホールの待ち時間でしょうかね。

*こちらは二刀流! すご過ぎる(・・;) 動画はこちら↓