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グラインドワークスをご存知ですか?

グラインドワークスは沖縄に本社を構える、日本最南端のヘッド・パーツメーカーです。

グラインドワークスの他にも、シャフトブランドであるAJapaや主に海外向けのブランドであるSAKURAなど、多くのブランドを持つメーカーです。

今回はそんな中から、本気出してきたと思われるグラインドワークスのMB1-FORGEDをご紹介していきましょう。

美しさだけじゃない MB1-FORGED

グラインドワークスのMB1を見ていると、なんとなく新潟の鍛造メーカーのPERSONAL(2代目)を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。

バックフェースでサンドブラスト(梨地)加工になっているのはソールに近いところのくぼみだけで、その他の部分はキラッキラのミラーメッキです。

それもそのはず。
グラインドワークスの設計をやっている方は、実は新潟の鍛造メーカーでアイアンを作っていた方なのです。

また、かつての銘器、赤TOPを思わせるバックフェースのデザインも秀逸です。

ですが、こうした見た目だけでなく、実は打っても凄いのがグラインドワークスなのです!!

 

ソール研磨が秀逸!!

いくら銘器とは言え、赤TOPの時代には写真のようなソールデザインは無く、赤TOPを初めほとんどのアイアンはスクープソールと言われるリーディングエッジが鋭角な形であり、芝に刺さっていくデザインが主流でした。

現代ではスクープソールはほぼなくなり、フラットソールやラウンドソール(ソール全体が丸くなっている)が主流ですが、グラインドワークスはラウンドソールを更に一歩進め、リーディングエッジをかなりカットしたデザインとなっています。

これはBoseIronFactoryなどで販売しているJCMアイアンシリーズも同様ですが、ラウンドソールのリーディングエッジを更に丸めることによって、薄い芝や冬の芝、ベアグラウンドであってもチャックリしにくい素晴らしいヌケの良さを実現しています。

更にはヒール側を大胆に落とすことによって、様々なライで、様々なフェースの開き具合にもヒールが引っかかることが無いという点も注目です。

このようにソール研磨にこだわるメーカーはそれほどありませんが、鍛造アイアンの進化を語る上でソールの研磨が一番の進化ポイントですので、鍛造アイアンではそのソール形状に注目すべきです。

小ぶりなヘッドで重心距離も短め。

褒めてばかりではいけませんから、MB1のようなソールでのマイナスポイントも上げておきましょう。

一番のマイナスポイントは座りの悪さが上げられます。

ラウンドソールとすることで、練習場の人工芝や試打スペースで構えた時にはキチンと座ってくれずにフェースが開いてしまうことがあります。

ですが、安心してください。

実際の芝の上では芝にソールが包まれてキチンと座ってくれますので。

練習場の人工芝や試打スペースでしかゴルフをしないという方はMB1を選ばないとおMOIますが、普通はラウンドが目的でアイアンを選びますから、問題はないといえますね。

MB1のヘッド形状は非常に小ぶりです。

小ぶりなヘッドで重心距離も短く、コントロールはし易いヘッドです。

また、マッスル形状で重心深度も深くはありませんから、球は少し上がりにくいといえます。

ただ、通常使っているシャフトよりも少し軽いシャフトを選ぶなどして、クラブMOIをご自身の適正値にしてやれば長い番手での球の上がりにくさも解消され、方向性も一層良くなりますから、クラブMOIマッチングの組み上げにも相性の良いヘッドと言えるでしょう。

気になるお値段とスペックは?

4番アイアン(25度)からピッチングウェッジ(PW・48度)と、スタンダードなロフト設定です。

アイアンだから、飛距離はそこそこでOK、方向性と操作性を求めるといったアスリートへの階段を登っていきたい方にぴったりなロフト設定です。

気になる価格は、5~PW6本セットNS.PROもしくはDG、グリップはツアーベルベットラバーの場合で、102,000円(税込み、BoseIronFactoryの場合)とこの手のセットにしてはとてもお買い得な価格設定になっています。

しかもBoseIronFactoryでの新規組み上げなら、話題のMOIマッチング組み上げとなります。


まだまだ知られていないメーカーの中にもこうした素晴らしいモノを作るメーカーが出てきていますし、まだまだ知られていないメーカーだからこそ、バッグの中にグラインドワークスが入っていたら自慢できますね(^^