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ミラクルゴルファー★まもプ(蝶首亭塗立)

巷で噂のCallaway「GBB EPIC」を打ってみた②

第1弾の「GBB EPICを打ってみた」はご覧いただけましたか?

第1弾は「コースでの試打」をレポートしましたが、第2弾はシミュレーションで打って各数値を確認しながら試打をしました。

「EPIC」の2本だけでなく、松山英樹選手が使っていた「GBB」や前モデルの「916」など他のクラブとの比較レポートも交えていきたいと思います。

シミュレーションで打ってみた!

今回、使用したシミュレーターは「X-GOLF」というシミュレーターとハンディタイプのユピテルのスイングトレーナーを利用させていただきました。

このシミュレーターは実際に屋外の飛距離誤差テストで最大誤差が3パーセント以下の高精度というマシンで、このシミュレーターの「トレーニングモード」を使用して試打してみました。

まずは、「EPIC」の2本(STAR、Sub Zero)を打ってみます。

何球かでクラブを替えながら打ってみましたが、数値で気になる「ヘッドスピード」「ボール初速」「ミート率」に2本で大きな違いが出ることはありませんでした。

第1弾でもレポートした通り、インドアではより一層「音」の違いを感じることになりました。

あくまでもシミュレーター上でのことですが、打球の高さでは「STAR」>「Sub Zero」という結果で、コースでの試打と同じような結果になりました。

この時の「スピン量」に多少の違いが出ました。数値では50~100前後の値で違いがありました。

「STAR」では2600rpm前後、「Sub Zero」では2500rpm前後となり「球の高さ」の違いはここからくるのかと思います。

ただし、私にはややシャフトが柔らかく軽めなので適正なスペックになった時にはもう少し回転数も変化があるかと思いました。

2本をシミュレーターで打ってみて最大の飛距離を記録したのは「Sub Zero」で、ヘッドスピード49m/s ボール初速71m/s ミート率1.45 スピン2350rpm キャリー275ヤードでした。ただ「STAR」でもほぼ近い数値が出たので大きな違いは感じませんでした。


巷で噂のCallaway「GBB EPIC」を打ってみた①は下記リンクでチェック!

他のモデルと比較してみた!

さてさて、意外に気になって眠れなくなるのが「他のクラブと比べて」「自分のクラブと比べて」どうなのよ!ってことですよね。

私もそこは肝でした。通常プレーする時のコースでは様々なモデルを打ち比べることはなかなかできないので、じっくり打てるシミュレーターでの打ち比べをしてみました。

用意したのは下記の5本です。

「GBB EPIC STAR」
 FUBUKI(S)45.75インチ

「GBB EPIC Sub Zero」
 DIAMANA(S)45.0インチ

「BIG BERTHA ALPHA 816」
 SPEEDER(S)45.0インチ

「BIG BERTHA」
 SPEEDER(S)45.0インチ

「SLDR430」
 TourAD GT(S)44.5インチ

ヘッドスピードは、「SLDR」が一番速く49m/s~50m/s(最大51.5m/s)でしたが、自分の普段使っているドライバーだったこととシャフトが短いことでの振りやすさがピッタリだということがスピードが出た要因だと思います。

他の4機種共に47m/s~49m/s(最大50.6m/s)で大きな差が出ることはない数値が出てました。

その中で一番気になったのは「ボール初速」です。この5機種の中では「Sub Zero」が比較的高い数値を出していて、最高では71m/sを超えることがありました。

「STAR」もほぼ同じくらいの数値が出ていたことを考えると「EPIC」はボール初速が速くなるということになりました。

平均してもマイクラブ(SLDR)より1.3m/sくらいボール初速が上がりましたので、データ上でもヘッドスピードではない要素でボール初速が上がったということになりました。

打った感覚としては、ヘッドが軽く作られていると聞いていたので「当たり負け」というかボールが当たった時の「頼りなさ」を感じるかもしれないと思っていたのですが、軽さで気になる当たり負けがなく強い反発が感じられるのは今回採用されたキャロウェイのテクノロジーのお陰かと思います。

総じて「優しく上がっているのに強い球が打てる」という、いい意味で矛盾した結果が出るドライバーとなっていると感じました。

ティーチングプロの意見も聞いてみた!

プレーヤーとしての私の意見だけでなく、アマチュアへレッスンやクラブのアドバイスをする立場であるティーチングプロの意見も聞いてみました。

今回シミュレーターを打つにあたり協力していただいた「神楽坂ZEN GOLF RANGE」で初心者からプロまで「わかりやすく体に無理のないスイング」をレッスンしているPGAティーチングプロの高光誠プロに聞いてみることにしました。

ティーチングプロの目には「EPIC」はどう感じるのか? ティーチングプロとしてどんなアマチュアに向いているのか? 向いていないのか? そんな素朴な話を聞いてみました。

--プロの目から見て今回発売されるEPICはどんなクラブだと感じますか?

高光 構えた感じでの率直な感想としては、すごく構えやすく癖の少ないクラブだな。と感じます。しかし、打ってみると噂通りの反発するフェースに驚きます。正直、「こんなに違うものか」と。

--今まで使ったドライバーとの違いは?

高光 やはり、この打感と振りやすさだと思います。近年のドライバーは振り遅れ気味になる事が多くあり慣れるまでに時間が掛かったり、自分に合ってないことで無理をしてしまい不調になったりすることもあり、調整が必要となる事があったのですが、EPICは直ぐにコースで無理なく使える感じがしますね。

--では、EPICはどんなアマチュアに向いていると思いますか?

高光 一番向いていると感じるのは、中級から上級者で「今のドライバーが振りにくい」とか「風に負けない飛距離が欲しい」とか思っているゴルファーには最適だと思います。ただスピンが適度に入るので、適正なスペックを選択すればかなり幅広いゴルファーに適していると思います。数値が表すように飛距離に最も必要な要素である「ボール初速」が1~2m/sアップするというのはかなり凄いことだと思います。

試打レポートにご協力ありがとうございました

今回の試打レポートにご協力頂いた皆様、施設の方々ありがとうございました。

東京の本格的リンクスコース
「若洲ゴルフリンクス」
所在地:東京都江東区若洲3-1-2
連絡先:03-3522-3221


飯田橋・神楽坂の会員制シミレーションゴルフ
「ZEN GOLF RANGE」
所在地:東京都新宿区津久戸町4-6 2F
連絡先:03-5228-6855


日本プロゴルフ協会 ティーチングプロ
㈱かめプロ所属 神楽坂ZENゴルフレンジ
高光 誠プロ