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韓国はなぜ強い?ジュニアゴルファー育成法を見てみよう

アン・ソンジュ、イ・ボミ、キム・ハヌルなどツアーでは韓国の選手の強さが際立っています。

日本勢も負けてはいられないところですが、韓国人選手に勝てない場合が多いのも事実です。

これだけゴルフが強いのにはジュニア選手の育成にどうやら秘密がありそうですね。

韓国のジュニアゴルファーはどのように育てられているのか見てみたいと思います。

ゴルフをするための環境の違いは?

日本では2,300ほどのゴルフコースがあり、世界有数のゴルフ大国であることは言うまでもありません。

対して韓国では500か所程と決して多いわけではありません。

料金も日本なら1万円前後でプレーできる場合があるのに、韓国は3万円を超える場合もあるなど、かなり高額でゴルフを始めるのに敷居が日本より高いと言える環境なんですね。

そのため韓国では育成費用を抑えるため年間契約といった形で、ゴルフ場などと契約して練習をしているジュニアゴルファーが多くいます。

ゴルフへの参入障壁は韓国の方が高そうです。

韓国では政府のバックアップ体制がすごい

韓国ゴルフ協会と韓国政府が共同して、ジュニア育成システムというものが確立されています。

学生の中から強化指定選手(男女30人程度ずつ)を指定して、さらにナショナルチーム代表がその中から選ばれます。

なんと代表に選ばれればゴルフ用具や合宿費用、大会出場にかかる費用などがすべて免除。代表に上がれなくても費用の一部が免除されます。

また男子では国際大会に優勝することで、2年間の兵役が免除されるシステムもあります。

金銭面も含めて韓国選手たちの高いモチベーションの源になっているのは間違いありません。

日本ではジュニアゴルファー育成財団というところから補助がありますが、韓国に比べれば十分とは言えません。

やけに日本語が上手な人が多いよね

イ・ボミ選手のインタビューなどを見るとよくわかると思います。
本当に日本語が上手ですよね。

それにはジュニアゴルファーを育成する段階で、「日本語を勉強しなさい」と強く推奨されているんです。

韓国のお隣で距離も近く、ゴルフの環境やツアー数など魅力的な部分が多く、たくさんの選手が日本へ可能性を求めて海を越えてやってきます。

日本で成功するには、やはり日本語が理解できるかどうかが大きなアドバンテージとなって自分に返ってくるからです。

ジュニア時代から日本進出を見据えて活動しているんです。

とにかく美しいスイングのカギは徹底した基礎練習に

韓国選手のスイングを見ると
基本に忠実、美しいフォーム、ムダがなく理想的
とまるで教科書を見ているかのようなスイングですよね。

個性がない、とも揶揄されることもありますが、基礎や基本といった部分を「個性」で上回ることができるのでしょうか。

日本では小さくまとまらないことから指導していきます。

しかし韓国ではひたすら理に適ったスイングを、徹底的に体得することから始まります。そのため美しいフォームの選手がたくさんいます。

やはり基礎は「伸び代」に大きく関わってきますから、韓国選手の世界的な活躍には納得できるものがありますね。

日本ツアーだけでなく、全米ツアーでも活躍する多くの韓国人ゴルファーたち。
日本人ゴルファーも負けてはいられませんね。

しかし強い韓国勢、この差はゴルフに対する「どん欲さ」の表れではないでしょうか。