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【GEW女子部】中嶋常幸が提案する、男子ツアーの盛り上げ方

ツアー48勝で永久シードを保有する中嶋常幸プロを緊急取材。

AON時代を築き、男子ツアーの酸いも甘いも噛み分けてきた中嶋プロが考える、男子ツアーの盛り上げ方とは?

「プロゴルファーはみんなセクシーになろう! この人いいな、応援したいと感情移入できるような振る舞いや、演出をしていかないといけないね」

その心は?

「JGTOが選手という商品を、もっとショーケースのいいところに並べて、お客さまに見えるようにしていくべきだと思う。

そして、この商品はどこで生まれて、どういう生産者に育てられ、どんな風に育ち、どういう商品になったのか、しっかり伝える必要がある。
その上で、これはきっと満足するものですよ、と宣伝してあげればいいんじゃないかな。

どんなに美味しいものでも、ショーケースの片隅にあったら、まず手に取らないでしょ?

だから組織として、選手を前に出し、説明書きとか美味しさをアピールしてあげるのが、団体の役目だと思うんだ。

例えばワインだったら、原産国の表記や、この温度がいいですよとか書いてあるよね。そんなイメージ。

だから、この選手の特徴はこうですとか、若い時にこういう事があったんですとか、もっともっと伝える必要がある。

そういう意味で、石川遼とか松山英樹に頼っちゃいけないと思っている。彼らには彼らの夢があるんだから、それを追いかけて欲しいよね。

一方で、宮里優作みたいにすごく高いパフォーマンスを持った選手がいて、2014年のJTカップで初優勝した時に、大泣きしたじゃない?

それを見てみんな感動していて。そういうものを何で途切れさせちゃうんだという憤りもある。

いい選手がたくさんいるのに、アピールできてない。組織としてはダメですよ。

だからこそ、選手には自分たちのアピールをもっとしていって欲しい。男の色気を追求して、セクシーさを出していければ、ファンもついてきてくれると思う」――。

選手会が新体制となり、転換期に来ている男子ツアー。今後の盛り上がりが期待される。